クラーケンがマスターカードと提携
決済大手マスターカード(Mastercard)が、大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)との提携を4月8日に発表した。
この提携によりクラーケンは、今後数週間以内に物理およびデジタルのデビットカードを発行するとのこと。
このデビットカードは、英国および欧州のクラーケンユーザーが、マスターカードに対応する世界1億5,000万以上の店舗で暗号資産を使った支払いが可能になる決済ソリューションとのことだ。
なお同サービス提供開始へ向け、クラーケンのユーザー向けのウェイティングリストが公開されている。登録を行えば、サービス開始時に通知される。
マスターカードによると今回の提携は、最近クラーケンがリリースした「クラーケン・ペイ(Kraken Pay)」の成功が基盤になっているという。同サービスは、300以上の暗号資産および法定通貨で即時かつ国境を超えた支払いを可能にする機能だ。リリースから90日でクラーケンユーザーが「クラクタグ:Kraktag(クラーケン・ペイにおけるユーザ独自の識別子)」をアクティベートしたとのことだ。
今回のクラーケンの展開は、3月10日に英国金融行動監視機構(FCA)から電子マネー機関(EMI)の認可を正式取得したことにより実現した。
EMI認可によりクラーケンは、英国において法定通貨を電子マネーとして取り扱うことや、プリペイド式デビットカードを発行することが可能になっていた。
参考:マスターカード
画像:iStocks/Abscent84・PIXTA
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