米シーボーBZX取引所、カナリーの「スイ(SUI)現物ETF」をSECへ申請

CANARY SUI ETFの上場提案書提出

米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が、暗号資産(仮想通貨)投資企業カナリー(Canary)が運営する「カナリー・スイ・ETF(CANARY SUI ETF)」の上場および取引開始に向け、4月8日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。同ETFは、暗号資産スイ(SUI)の現物価格に基づく投資信託となる。

この提案が承認されれば、同ファンドは現物ETFとしてシーボーBZX取引所に上場する。この申請は「19b-4申請書(Form 19b-4)」として提出されており、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される。

申請書には、「カナリー・スイ・ETF」の一部資産をステーキングプロパイダーを通じてステーキングを可能にすると明記されている。ステーキングを行うことで、同ETFはSUIのステーキング報酬を受け取り、これがETFの収益として扱われる可能性がある。

また「カナリー・スイ・ETF」の信託受託者には、米デラウェア州を拠点とするサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。なお同信託資産の管理者(アドミニストレーター)、証券代行(トランスファーエージェント)、保管機関(カストディアン)については、申請書に記載されていない。

なお「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、この承認を受けた後に「S-1申請書(Form S-1)」の最終承認が行われる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」が承認される。

なおカナリーは今年3月17日に、SUIの現物ETFに関する登録届出書「S-1申請書」をSECへ提出している。同社によるSUIに特化したETFの申請は米国初の事例となった。

参考:シーボーBZX取引所
画像:iStock/olegback・Who_I_am

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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