ブラックロック、デジタル資産プロバイダーにアンカレッジ・デジタルを追加

米連邦認可のアンカレッジ・デジタル・バンクを新規採用

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)は、デジタル資産銀行アンカレッジ・デジタル・バンク(Anchorage Digital Bank, N.A.)を傘下に持つアンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)を、新たなデジタル資産サービスプロバイダーとして採用した。アンカレッジ・デジタルが4月8日に発表した。

これによりブラックロックは現在、暗号資産(仮想通貨)分野における米国唯一の連邦政府認可銀行であるアンカレッジ・デジタル・バンクから、デジタル資産の保管、ステーキング、決済、チェーン上でのガバナンスといったサービス提供を受けることになる。

発表によれば、ブラックロックは2025年4月3日時点で500億ドル(約7.27兆円)の運用資産を有する、暗号資産現物ETPの世界最大の発行者だという。オンチェーン情報の追跡プラットフォーム「アーカム(Arkham)」のデータによれば、ブラックロックは記事執筆時点(2025年4月9日12時)で、ビットコイン(BTC)を約575,420BTC(約434億ドル相当)、イーサリアム(ETH)を約1,161,000ETH(約16.5億ドル相当)保有している。

アンカレッジ・デジタルのCEO兼共同創業者ネイサン・マッコーリー(Nathan McCauley)氏は、「連邦政府の規制下にある暗号化インフラストラクチャを提供することで、当社はブラックロックが現在および将来の顧客の需要に応えることを支援する」と述べている。

なお、ブラックロックは同社提供のビットコイン現物ETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)」のカストディアンとして、米大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)を採用している。

ちなみに、ブラックロックは2022年にコインベースと提携。ブラックロックが提供する投資管理プラットフォーム「Aladdin(アラジン)」と、コインベースのプライムサービス(Coinbase Prime)が連携し、ブラックロックの機関投資家顧客は、Aladdin経由で暗号資産へのアクセス、取引、カストディが可能となった。

参考:発表アーカム
画像:iStocks/your_photo

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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