トランプ一族のDeFiプロジェクト、USD連動ステーブルコインのテストエアドロップ提案

USD1をテストへ

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とその家族が関与する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)が、独自トークンである「WLFI」の保有者に対し実施する、米ドル連動型ステーブルコイン「World Liberty Financial USD(USD1)」のテスト・エアドロップを4月8日に提案した。

この提案の目的は大きく3つあり、1つ目はオンチェーンでのエアドロップ機能をテストするため、2つ目はより広範な市場展開に先立ち、USD1の初期認知と知名度を高めるため、3つ目は初期のWLFI支援者に対する報酬付与のためだ。

エアドロップは現時点で「WLFI」トークンの全保有者を対象としており、定められた適格要件を満たすことが条件となる。また、各受領者に配布される「USD1」の数量は、対象ウォレットの総数および予算が確定した後に決定される。

エアドロップは、WLFIのエアドロップシステムを通じてオンチェーン(イーサリアムのメインネット)で実施される。なお、配布時期はWLFIの独自の裁量により決定される。

今回のエアドロップは、今後フォーラムでの議論およびフィードバックを経て、配布量や実行の詳細が確定され、ガバナンス投票の承認後に実行される予定。

なお、WLFIはこの提案において、「仮に承認されたとしても、テスト・エアドロップはいつでも中止、中断、変更、または終了する権利を留保する。また、追加の適格要件を設定する権利も留保する」と述べている。

WLFIは、DeFi(分散型金融)の活用と米ドル建てステーブルコインの普及を目的としたプロジェクト。同プロジェクトでは、ガバナンストークンである「WLFI」の販売を行っており、「WLFI」の保有者は、投票権を有するほか、プロジェクトへの提案も行える。

また、WLFIは3月初旬に「USD1」を発行。「USD1」はイーサリアム(Ethereum)およびBNBチェーン(BNB Chain)上に展開されている。

参考:提案
画像:iStocks/BSVIT・metamorworks

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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