ギャラクシーデジタルが5月にナスダック上場へ
暗号資産(仮想通貨)運用企業ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital Holdings)が、米ナスダック(Nasdaq)への上場予定を4月7日に発表した。
発表によると米証券取引委員会(SEC)は同日、ギャラクシーデジタルのケイマン諸島から米デラウェア州へ本拠地を移転する組織編制、ならびに同州の新持株会社(Galaxy Digital Inc.)のクラスA普通株式のナスダック・グローバル・セレクト・マーケット(Nasdaq Global Select Market)への上場提案に関するフォームS-4(Form S-4)登録届出書を正式に受理したとのこと。
上場予定日は、組織再編を承認するための株主総会が開催される5月9日となる予定。総会直後に「GLXY」のティッカーシンボルで上場するとのことだ。
また全ての組織再編プロセスの終了は、株主の承認とギャラクシーデジタルが現在上場しているトロント証券取引所(TSX:Toronto Stock Exchange)の承認が条件となっており、5月中旬が見込まれている。
ギャラクシーデジタルのCEO兼創設者であるマイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏は「これはギャラクシーにとって重要な節目であり、デジタル資産と人工知能インフラ全体でイノベーションと成長を推進するという当社の使命の前進に向けて大きな一歩を踏み出すことになります。今四半期中に取引を完了できることを期待しています」と発表にてコメントしている。
ギャラクシーデジタルは今年2月、デジタル資産カストディプロバイダーのビットゴー(BitGo Trust Company)を通じて、適格投資家向けのステーキングサービス提供開始の予定を発表していた。
また同社は3月28日に、2024年第4四半期および通期の業績を発表。2024年第4四半期の純利益は1億7,400万ドル(約256億円)、2024年通期の純利益は3億6,500万ドル(約537億円)となっている。ただし、これにはニューヨーク州司法長官との和解による1億6,600万ドル(約244億円)の引当金繰入額が含まれている。
ギャラクシーは、2022年に崩壊したステーブルコイン「テラUSD(UST)」に関連した暗号資産テラ(LUNA)の取引およびプロモーションで同社が行ったとされる不正行為に関する調査を受け、和解金をニューヨーク州司法長官事務所(Office of the New York State Attorney General)に支払っている。
また4月2日には、同社の英国子会社のギャラクシーデジタルUK(Galaxy Digital UK)が、英金融行動監視機構(FCA)よりデリバティブ取引実行ライセンスを取得したことを発表している。
参考:ギャラクシーデジタル・ギャラクシーデジタル2・ギャラクシーデジタル3
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