米コインベースが2種類の「XRP先物」をCFTCへ申請、4/21以降に提供開始予定

CoinbaseがXRP先物を2種提供開始へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)傘下のデリバティブ部門コインベースデリバティブズ(Coinbase Derivatives)が4月3日付で、暗号資産エックスアールピー(XRP)の2種類の先物商品「XRPフューチャーズ(XRP Futures)」および「ナノXRPフューチャーズ(nano XRP Futures)」の提供に向けた自己証明書(Self-Certification)を、米商品先物取引委員会(CFTC)に提出した。

自己証明書は、取引所が新たな先物商品を上場する際、CFTCの事前承認を必要とせずに商品が適法であることを自主的に確認し、同委員会へ申請する手続きである。今回の申請により、両商品は今年4月21日以降に取引が開始される予定となっている。

証明書によると「XRPフューチャーズ」は、ティッカーシンボル「XRL」で提供され、契約サイズは10,000XRP。また同商品は、毎月決済・証拠金担保型の米ドル建てインデックス先物で、表示価格例は約2万ドル(約291万円)となっている。そのため「XRPフューチャーズ」は、大口投資家や機関向けに設計された商品とみられる。

一方で「ナノXRPフューチャーズ」は、ティッカーシンボル「XRP」で提供され、契約サイズは500XRPとして設計されている。同商品は毎月決済・米ドル建てで提供され、表示価格例は約1,000ドル(約14.5万円)となっている。そのため「ナノXRPフューチャーズ」は、小口の個人投資家に対応する商品のようだ。

なおコインベースデリバティブズは今年3月14日にも、暗号資産カルダノ(ADA)および天然ガス(NGS)の先物取引提供に向けた自己認証申請をCFTCに提出したことを発表している。

参考:XRPフューチャーズナノXRPフューチャーズ
画像:LumerB

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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