村上隆のカイカイキキが米Web3企業を買収
日本の現代美術家である村上隆氏が代表取締役を務めるカイカイキキが、Web3関連企業の米NiftyKit(ニフティキット)の全株式を取得し、完全子会社化したことを4月12日に発表した。
カイカイキキは、この買収を通じてNiftyKitの技術力を活かし、同社が提供するNFT等のブロックチェーン技術を活用したプロジェクトの開発を加速し、アートとテクノロジーの融合をさらに推進していくとしている。
NiftyKitは、NFTの発行・管理・販売を支援するプラットフォームの開発を手がけ、数多くのクリエイターやブランドのNFTプロジェクトをサポートしてきた企業だ。
カイカイキキはこれまでNiftyKitに出資を行い、カイカイキキの展開するNFTプロジェクトにて技術パートナーシップを締結していたという。
今回カイカイキキは、暗号資産市場の拡大とブロックチェーン技術の進化を見据え、NiftyKitを完全子会社化することにより、カイカイキキが持つアセットとNiftyKitが持つブロックチェーンの技術の強固なシナジーを生み出す体制を構築すると伝えている。
NiftyKitは、村上隆氏が手がけるNFTプロジェクト 「MURAKAMI.FLOWERS」に技術パートナーとして参画していた。カイカイキキとNiftyKitは、同プロジェクトを共同で開発・展開。独自のスマートコントラクトを活用したNFTの発行を実施し、世界中のコレクターに向けてWeb3時代の新しいアート体験を提供しているとのこと。
またカイカイキキが提供する、京都市をはじめとする自治体と連携したアート作品やグッズを返礼品とする独自のふるさと納税プラットフォーム「カイカイキキふるさと納税」では、NiftyKitのWebサイト構築技術を活かし開発・運営しているとのことだ。
なおカイカイキキではその他にも、NFT作品の売買が可能な独自のマーケットプレイス「Kaikai Kiki Marketplace」を提供している。同サービスでは、保有するNFTの期間や種類に応じたポイント付与によるリーダーボードの導入など、ファンコミュニティの活性化を図る仕組みを提供しているとのことだ。
参考:カイカイキキ
画像:iStocks/Myvector