国内上場企業enishが1億円でビットコイン取得へ、株価は反発後に失速で年初来安値を更新

enishが1億円でビットコイン購入へ

東証スタンダード上場企業でゲームアプリの企画・開発・運営等を行うenish(エニッシュ)が、1億円分のビットコインを取得することを決定した。4月1日の取引終了後に発表された。

enishは、モバイルゲームクオリティのブロックチェーンゲーム「De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)」を提供するなどブロックチェーン技術の研究・開発に取り組んでいる。

発表によると同社のビットコイン取得は、財務戦略の一環として位置付けられている。財務資産の分散化を図るとともに、ビットコインが持つ流動性や市場規模の安定性、さらに価格上昇による将来的な収益機会を期待するとのこと。

同社は、手元資金の一部をビットコインに投資し保有することで、同社の事業基盤を強化し、技術的な向上を図るとしている。

ビットコインの取得は4月1日から4日までの期間にて実施するという。取得方法は、国内暗号資産(仮想通貨)交換業者を通じた市場購入とのこと。なお今後の取得予定はないとのことだ。

また保有するビットコインについては、四半期ごとに時価評価を行い、評価損益については損益計算書に計上するとのこと。また本件に伴い、同社業績に与える影響について、公表すべき事項が生じた場合は、速やかに通知するとのことだ。

本件発表前の取引にてenishの株価は下落し118円の終値をつけていたが、発表を受けて翌日の株価は急反発。2日の始値は130円を付け、わずか6分で132円の高値となった。しかし、その後買いは続かず112円と前日比でマイナス圏に沈み、年初来安値となった。

参考:エニッシュヤフーファイナンス
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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