トランプ大統領、アーサー・ヘイズらBitMEX創業者に恩赦

トランプ大統領がアーサー・ヘイズらに恩赦

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、海外暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックス(BitMEX)の共同創業者3名に対して恩赦を与えたと、ホワイトハウスの関係者が3月28日に明らかにした。

加えて、ビットメックスの元従業員であるグレゴリー・ドワイヤー(Gregory Dwyer)氏および同取引所を保有・運営する法人も、完全かつ無条件の恩赦を受けたと、ビットメックスがロイターに宛てた電子メール声明の中で確認した。

ビットメックスの共同創業者は、バンジャミン・デロ(Benjamin Delo)氏、アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏、サミュエル・リード(Samuel Reed)氏の3名。同3名は2022年、銀行秘密法(Bank Secrecy Act)に準拠したマネーロンダリング対策プログラムを導入しなかったことを認め、有罪を受け入れていた。

今回の恩赦は、トランプ政権下で規制緩和への期待が高まる中で行われたものである。同氏は選挙戦中に暗号資産関連の献金者と関係を深め、同業界への支援を公言していた。

ビットメックス共同創業者3名は、マネーロンダリング防止や「顧客確認(KYC)」プログラムを導入せず、2015年から2020年の間に銀行秘密法を意図的に違反したとして、検察当局が告発していたとロイターは1月に報じていた。

またトランプ大統領は先週、詐欺罪で有罪判決を受け破綻した電動・水素トラックメーカーニコラ(Nikola)の創業者トレバー・ミルトン(Trevor Milton)氏にも恩赦を与えた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Trump pardons BitMEX co-founders, White House official says
(Reporting by Prakhar Srivastava and Pretish M J in Bengaluru and Juby Babu in Mexico City; Editing by Pooja Desai and Leslie Adler)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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