オムニチェーン対応ステーブルコイン「USDT0」、Optimisimの「Superchain」に対応へ

USDT0がSuperchainに対応へ

オムニチェーン対応ステーブルコイン「USDT0」が、オプティミズム(Optimisim)プロジェクトによるスーパーチェーン(Superchain)エコシステムに対応する。「USDT0」およびオプティミズムのガバナンス組織であるオプティミズムコレクティブ(The Optimism Collective)が3月28日に発表した。

「USDT0」は、USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社が発行する、イーサリアム(Ethereum)上のUSDTと1:1の価値を維持するステーブルコイン。異なるブロックチェーン上の代替可能トークンと相互運用できるように設計されたトークン規格「オムニチェーンファンジブルトークン(Omnichain Fungible Token:OFT)」標準を採用している。

このステーブルコインは、今年1月のローンチの際に、初めての展開先として米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)による独自ブロックチェーン「インク(Ink)」を採用していた。

またスーパーチェーンは、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「OPメインネット(OP Mainnet)」の開発元OPラボ(OP Labs)が提供するソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」により構築されたブロックチェーンが相互接続できるエコシステムだ。前述した「インク」も同エコシステムのイーサL2チェーンである。

今回の発表によると「USDT0」は「インク」に続き、現在「OPメインネット」にも対応したという。

今後はさらに多くのスーパーチェーンエコシステムのチェーンで稼働する予定とのことだ。

なお同エコシステムには米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)の「ベース(Base)」、DEX(分散型取引所)ユニスワップ(Uniswap)の「ユニチェーン(Unichain)」、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)の「ソニューム(Soneium)」、AIチャットボットサービス「ChatGPT」を提供する米オープンエーアイ(OpenAI)のCEOサム・アルトマン(Sam Altman)氏らが立ち上げた「ワールド(World)」プロジェクトの「ワールドチェーン(World Chain)」などがある。 

今後これらのチェーンでも「USDT0」が稼働する可能性が高いと思われる。

参考:オプティミズム
画像:iStock/SiberianArt・wacomka・artacet

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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