Play Storeから韓国で未登録の取引所アプリが削除
韓国のGoogle Play Storeから、同国で未登録の海外暗号資産(仮想通貨)取引所17社のアプリが3月25日に削除された。韓国政府が3月26日に発表した。
発表によると韓国金融委員会(FSC)の金融情報分析院(FIU)はグーグル社に対し、韓国国内から当該アプリにアクセスできないよう要請を行ったとのこと。
これにより対象アプリは韓国国内からインストールおよびアップデートができなくなった。
なお今回アクセス制限の対象となったのは、クーコイン(KuCoin)、MEXC、フィメックス(Phemex)、XT.com、ビットルー(Biture)、コインW(CoinW)、コインEX(CoinEX)、ズーメックス(ZoomEX)、フォロニエックス(Poloniex)、BTCC、デジフィネックス(DigiFinex)、フィオネックス(Pionex)、ブロフィン(Blofin)、エイペックスプロ(Apex Pro)、コインキャッチ(CoinCatch)、ウィークス(WEEX)、ビットマート(BitMart) だ。
なおFIUは、未登録取引所のApp Storeおよびインターネットサイトのブロックも早急に実施されるように、アップルコリア(Apple Korea)と関係機関と協議を継続するとしている。
現在、韓国の特定金融情報法(特金法)では、韓国国内で暗号資産の売買仲介や保管、管理などの業務を行うには、FIUへのVASP(仮想資産サービスプロバイダー)としての正式な届け出および受理が必要とのこと。届け出をせずに営業した場合は、違法営業と見なされ、刑事処罰および行政制裁の対象となるという。
なおFIUは2022年8月に、無登録で営業活動を行っていたVASP16社に対し、違法営業の疑いがあるとして規制当局に通告した。
当時、通告の対象となった取引所は、クーコイン(KuCoin)、コインW(CoinW)、MEXC、フィメックス(Phemex)、XTドットコム(XT.com)、ビットルー(Bitrue)、ZBドットコム(ZB.com)、ビットグローバル(Bitglobal)、コインEX(CoinEX)、AAX、ズームメックス(ZoomEX)、ポロニエックス(Poloniex)、BTCEX、BTCC、デジフィネックス(DigiFinex)、パイオネックス(Pionex)だ。
今年2月、日本においても未登録の暗号資産取引所のアプリがPlay StoreおよびApp Storeから削除された。
削除されたアプリは、バイビット(Bybit)、クーコイン(KuCoin)、ビットゲット(Bitget)、MEXC、エルバンク(LBank)の5つだった。
参考:韓国政府
画像:iStocks/wvihrev・olegback