Cチェーン取引でガス代無料に
レイヤー1(L1)ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」のネイティブウォレット「コア(Core)」における「アバランチ」のCチェーン(Contract Chain)トランザクションでのガス代(取引手数料)が支払い不要となった。「コア」の公式ブログで3月26日に発表された。
対象となるトランザクションでは、取引承認画面においてガス代をゼロに切り替えるオプションが表示されるとのこと。なおガス代は「コア」が負担するという。
今回の取り組みは、Web3初心者を含む幅広いユーザーが「コア」を通じて「アバランチ」ネットワークにアクセスしやすくすることを目的としているとのこと。これによりユーザーは、分散型金融(DeFi)やNFT、ゲームなどの分散型アプリケーション(dApps)に追加コストなしで参加可能となった。
ただし、トランザクションの種類と金額によっては、一部のトランザクションでガスの支払いが必要になることがあるとのことだ。
「コア」は、「アバランチ」およびアバランチを基盤に構築された独自チェーン「L1s(旧サブネット)」に加え、ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)を含むイーサリアムバーチャルマシン(EVM)互換チェーンのトークンも管理できるウォレットだ。同ウォレットはchrome拡張版、iOS、Androidで利用可能である。
なお、Cチェーンはスマートコントラクトが実行可能な「アバランチ」におけるプライマリーネットワークの一つで、dAppsの開発や運用に利用されている。「アバランチ」のプライマリーネットワークには他にも、Pチェーン(Platform Chain)、Xチェーン(Exchange Chain)が存在し、それぞれ異なる役割を担っている。
Pチェーンはアバランチにおけるメタデータを記録するチェーンとなっており、AVAXのステーキングやバリデーター、「L1s」の管理などに使用される。一方、Xチェーンは送金に特化したチェーンとなっている。
Buckle up — we’re fueling your Avalanche transactions for free.
— Core Wallet
Starting March 25th, @avax C-chain transactions on Core are free.
No more pit stops at the gas station. Core will be covering your gas fees. pic.twitter.com/PGJhp5myJE(@coreapp) March 25, 2025
参考:コアウォレット
画像:iStock/Molnia