Coinbase WalletがDeFiアプリと連携したことを発表
Coinbase WalletがDeFiアプリdYdX、Compoundと連携したことが明らかになった。
Coinbaseウォレットユーザーは、すでにCompoundやdYdXなどのDeFiアプリに数百万ドルを入金しており、最高6%の年利で利息を得ることができるとのこと。
現在、ユーザーはcoinbase walletに内蔵された分散型アプリケーションブラウザ、もしくはデスクトップのWalletLinkを介してこれらのアプリにアクセスしている。
さらにCoinbase Walletは、Defiアプリによって異なるレートを比較したり、ウェブブラウザを開かず仮想通貨を入金できるようにするなど、シンプルで統一されたダッシュボードで残高を確認することができるようにもした。
現時点では、ETH、USDC、DAI、BAT、REP、WBTC、ZRXなど、さまざまなEthereumベースのトークンを貸し出すことが可能。そして現在の年利は、0.03%から4.17%となっている。金利は変動金利であり、頻繁に変更される可能性がある。
Coinbaseのブログには注意書きとして「DeFiレンディングアプリは比較的初期のものであり、リスクを伴うことに注意してください、DeFiのアプリはブロックチェーン上で実行されているプログラムであり、他のコンピュータコードのように、お金を失う原因となるバグを持っている可能性があり、返却は保証されておらず、預金は保証されていません」と記載されている。
編集部のコメント
Coinbaseは今月初旬に、Coinbase CardがGoogle Playで利用可能になったりと他のプラットフォームやプロバイダーとの連携が進んでいます。今回の取り組みを大手の取引所が実行することは、大変興味深いと考えられます。BinanceがPoSサービスを提供していますが、他のDeFiのサービスとプロトコルレイヤーで接続するのは、金融領域において非常にイノベーティブな戦略だとあたらしい経済編集部は考えています。なぜならプロバイダー側はシステム運用のコストを下げ、金利を上げることができ、双方によってメリットが大きいからです。さらにDeFiサービスの流動性も高まり、分散型金融の発展に大きく貢献していると考えられます。
そして、dYdXとCompoundへのCoinbaseの取り組みは、昨年9月にCoinbaseが設立した「USDCブートストラップ・ファンド(USDC Bootstrap Fund)」というファンドの取り組みの一環とも考えられます。なぜならUSDC Bootstrap Fundを通して、それぞれのプロトコルに100万USDCを投資しているからです。Coinbaseはプロトコルレイヤーへの投資、そしてシステム連携とあらたな資本戦略の形も提案し実行しているのだと、あたらしい経済編集部は考えています。
コメント:コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:Panuwat-Sikham,antoniokhr)