米ナスダック、21シェアーズの「ポルカドット(DOT)投資信託」のETF転換をSECへ申請

21Shares Polkadot Trustの上場提案書提出

スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が運営する暗号資産ポルカドット(DOT)の現物投資信託「21シェアーズ・ポルカドット・トラスト(21Shares Polkadot Trust)」の上場および取引開始に向け、米証券取引所のナスダック(Nasdaq)が3月17日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。

提案書によると「21シェアーズ・ポルカドット・トラスト」は、DOTの現物価格に基づいた米ドル建ての基準レートを提供するとのこと。

この提案が承認されれば同信託は、現物ETF(上場投資信託)としてナスダックに上場する。なお、この申請は「19b-4申請書(Form 19b-4)」として提出されており、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される。

また同書類では、暗号資産DOTの信託受託者に米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。そしてDOTを管理する保管機関(カストディアン)は、コインベースカストディトラスト(Coinbase Custody Trust Company)が担当する予定だ。

なお「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、この承認を受けた後に「S-1申請書(Form S-1)」の最終承認が行われる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」の承認が行われる。

21シェアーズは今年1月31日付で、DOT現物ETFに関する「S-1申請書」をSECへ提出していた。同申請書には、米証券取引所のシーボーBZX取引所(Cboe BZX Exchange)が「21シェアーズ・ポルカドット・トラスト」の上場予定先の取引所として記載されていた。

参考:ナスダック
画像:iStock/Lidiia-Moor

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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