ヴァンエック、「アバランチ(AVAX)現物ETF」を米SECに申請

VanEckがAVAX現物ETFを米SECに申請

米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、暗号資産(仮想通貨)アバランチ(AVAX)の現物ETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書類(FORM S-1)」を米証券取引委員会(SEC)へ3月14日に提出した。

提出書類によるとヴァンエックによるAVAXの現物ETFの名称は「VANECK AVALANCHE ETF」。現時点ではティッカーシンボルと上場先の取引所は決まっておらず、未定となっている。

「VANECK AVALANCHE ETF」の投資目的は、同ETFが保有するAVAXの価値から同ETFの運営費およびその他の負債を差し引いた額へのエクスポージャーを提供することだという。投資家がAVAXを直接保有するリスクを負うことなく従来の証券口座を通じてAVAXの市場にアクセスする機会を投資家へ提供する。

また提出書類には、「VANECK AVALANCHE ETF」の一部資産をステーキングプロパイダーを通じてステーキングする場合があると明記されている。ステーキングを行うことで、同ETFはAVAXのステーキング報酬を受け取り、これがETFの収益として計上される見込みだ。

なお暗号資産AVAXの信託受託者には、米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。なおAVAXの管理者、証券代行(トランスファーエージェント)、保管機関(カストディアン)については現時点で未定となっている。

ちなみに今回SECに提出された「S-1申請書類」は、ETF承認にあたり第1ステップの届出書となる。次の段階は「19b-4申請書類(FORM 19b-4)」提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書類」の最終承認または却下が決定される。

ヴァンエックは今月3月10日付で、米デラウェア州国務省へ「VANECK AVALANCHE ETF」の登録申請を行っていた。

参考:ヴァンエック
画像:iStock/AndreyPopov

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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