Omakaseとビットポイント、「Babylon」活用のビットコインステーキング提供へ

Omakaseとビットポイントがビットコインステーキング提供へ

国内バリデータ運用事業者のOmakaseが、SBIグループの国内暗号資産(仮想通貨)取引所BITPOINT運営のビットポイントジャパンと、ステーキング事業に関する基本合意締結を3月17日に発表した。

この基本合意に基づき両社は、ビットコイン(BTC)保有者が資産を有効活用できる環境を提供することを目的に、Babylon(バビロン)を活用したビットコインステーキング商品の設計・開発を行うとのこと。

そして両社は、Babylon正式ローンチである「Phase-2」での商品提供開始を目指すとのことだ。

Omakaseは、国内最大級の暗号資産コミュニティ「KudasaiJP」運営のKudasaiの技術部門子会社だ。同社では主に国内外プロジェクトのバリデータ運営・開発・保守や周辺技術のコンサルティングなどを行っている。2024年1月に設立した同社は、同年5月に野村ホールディングスを引受先とした第三者割当増資による資金調達を発表していた。

その後Omakaseは、2024年3月よりBabylonと提携。国内におけるビットコインステーキングの普及を目的とした教育活動や、開発段階のブロックチェーンへのバリデータ参画を通じて知見を蓄積し、その共有に努めていたとのこと。

なおBabylonのテストフェーズである「Phase-1」では、Omakaseに約60億円相当のビットコインがステークされ、その額は国内1位とのことだ。

ちなみに現在ビットポイント提供のステーキングサービスでは、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)、カルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)、コスモス(ATOM)、トロン(TRX)、アイオーエスティー(IOST)がサポートされている。

また国内暗号資産取引所Zaif(ザイフ)は昨年12月、ビットコインステーキングサービス提供に向け、プロジェクトを発足。OmakaseとBITPOINTと同じく、同ステーキングサービスではBabylonの活用が発表されている。

参考:Omakase
画像:iStocks/pgraphis

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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