米ナスダック、グレースケールの「ヘデラ(HBAR)投資信託」のETF転換をSECへ申請

Grayscale Hedera Trustの上場提案書提出

暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)が運営する暗号資産ヘデラ(HBAR)の投資信託「グレースケール・へデラ・トラスト(Grayscale Hedera Trust:HBAR)」の上場および取引開始に向け、米証券取引所のナスダック(Nasdaq)が3月3日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。

この提案が承認されれば同信託は、現物ETF(上場投資信託)としてナスダックに上場する。なおこの申請は、1934年米国証券取引所法に基づく「19b-4申請書(FORM 19b-4)」として提出されている。SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される。

また同書類内では、暗号資産HBARの信託受託者に米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。

そしてHBARを管理する保管機関(カストディアン)は、コインベースカストディトラスト(Coinbase Custody Trust Company)が担当。また同信託資産の管理者および証券代行(トランスファーエージェント)については、バンクオブニューヨークメロン(BNY Mellon)の資産サービス部門が務める予定とされている。

ちなみに「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類で、この承認を受けた後に「S-1申請書(FORM S-1)」の最終承認が行われる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」の承認が行われる。

ナスダックは今年2月21日付で、暗号資産投資企業カナリー(Canary)運営のヘデラ現物ETFの上場および取引開始に向けた提案書もSECへ提出した。

参考:ナスダック
画像:iStock/berya113

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/11話題】トランプ大統領がDeFi課税ルールを撤回、金融庁が暗号資産を2類型にする規制提案など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始、Franklin Templetonが1号ファンドに

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行と共同で、暗号資産およびトークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)をオフエクスチェンジ(取引所外)の担保として活用できる「担保ミラーリングプログラム(Collateral mirroring programme)」の開始を4月10日に発表した