ドイツテレコム子会社、「Injective」のバリデータに参画

ドイツテレコム子会社が「Injective」のバリデータに参画

独通信事業者ドイツテレコム(Deutsche Telekom)の子会社であるドイツテレコムMMS(Deutsche Telekom MMS)が、「インジェクティブ(Injective)」のバリデータに参画したことが2月27日に発表された。

なおバリデータとは、ブロックチェーンのネットワークに接続し、チェーン上の取引が正しいかどうかを検証するノード(コンピューター端末)またはその運営者を指す。

「インジェクティブ」のバリデータにドイツテレコムが追加されたことにより、ネットワークにエンタープライズグレードの信頼性と機関の参加といった新たなレベルが追加されると「インジェクティブ」はブログで伝えている。

「インジェクティブ」は、Cosmos SDKをベースに構築された分散型金融(DeFi)向けレイヤー1ブロックチェーン。自動実行型スマートコントラクトを提供する最初のブロックチェーンである。同チェーンのプロジェクトでは、様々なブロックチェーンの仮想マシンと互換性のある独自の仮想マシンを一つのブロックチェーンに実装する開発を進めている。

「インジェクティブ」は仮想マシンとしてWASM(WebAssembly)を搭載していることに加え、独自のSVM(Solana Virtual Machine)環境である「inSVM(Injective SVM)」、そして独自開発のEVM(Ethereum Virtual Machine)「inEVM(Injective EVM)」を搭載している。

「インジェクティブ」では複数の仮想マシンを維持することで、コスモス(Cosmos)やソラナ(Solana)、イーサリアム(Ethereum)のエコシステムを横断した開発が可能となっている。

なお「インジェクティブ」のバリデータには、バイナンス(Binance)やクラーケン(Kraken)といった取引所など全60の企業・団体・プロジェクトが参加している。日本からはNTTドコモのweb3を推進する子会社NTT Digital(NTTデジタル)とモバイルゲーム等開発のgumi(グミ)も参画している。 

参考:インジェクティブインジェクティブバリデータ一覧
画像:iStocks/KTStock

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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