ビットバンクがLPT取り扱いへ
国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク(bitbank)が、暗号資産ライブピア(LPT)の取り扱い予定を2月28日に発表した。3月4日より取り扱い開始するとのこと。
予定通りビットバンクにLPTが上場すれば、国内初の事例となる。
ライブピア(LPT)は、分散型ビデオストリーミングプラットフォーム「ライブピア(Livepeer)」のネイティブトークンだ。プロジェクトの技術に関するガバナンス投票やステーキングに使用可能となっている。なお「ライブピア」は、動画配信における高コストや中央集権的な管理といった課題を解決するために構築された。イーサリアム(Ethereum)やアービトラム(Arbitrum)、ポリゴン(Polygon)、アプトス(Aptos)にマルチチェーン対応している。
発表によるとビットバンクでのLPTの対応サービスは、取引所(板取引)・販売所・レンディングサービス「暗号資産を貸して増やす」、そして入出金。信用取引は対象外となるようだ。なお対応チェーンについてはイーサリアム(Ethereum)とのこと。
現物取引所では、LPT/JPYの取引ペアが取り扱われる。最小注文数量/取引単位は0.0001 LPT。指値の場合の最大注文数量は40,000 LPTで、成行は400 LPTとなっている。
販売所においては、同じくLPT/JPYの取引ペアが取り扱われる。最小注文数量/取引単位は0.00000001 LPT、最大注文数量/取引単位は2,000 LPTとのことだ。
またレンディングサービスの新規募集開始はLPTの取扱開始日と同日を予定しているという。なおビットバンクの「暗号資産を貸して増やす」では、ビットバンクとユーザーが暗号資産の消費貸借契約を締結し、ユーザーが最大年率5%の暗号資産を1年後に受け取れるサービスだ。ちなみに年率は、募集月ごとに0.1%から5.0%までの範囲でビットバンクが決定するという。
ビットバンクがLPTを予定通り取り扱い開始すれは、同取引所の対応暗号資産は合計42銘柄となる予定だ。
現在ビットバンクでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、モナコイン(MONA)、ステラルーメン(XLM)、クアンタム(QTUM)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、オーエムジー(OMG)、シンボル(XYM)、チェーンリンク(LINK)、メイカー(MKR)、ボバネットワーク(BOBA)、エンジンコイン(ENJ)、ポリゴン(MATIC)、ポルカドット(DOT)、ドージコイン(DOGE)、アスター(ASTR)、カルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)、フレア(FLR)、アクシーインフィニティ(AXS)、ザ・サンドボックス(SAND)、エイプコイン(APE)、ガラ(GALA)、チリーズ(CHZ)、オアシス(OAS)、ディセントラランド(MANA)、ザ・グラフ(GRT)、ビルドアンドビルド(BNB)、アービトラム(ARB)、オプティミズム(OP)、ダイ(DAI)、クレイトン(KLAY)、イミュータブルエックス(IMX)、マスクネットワーク(MASK)、ソラナ(SOL)、サイバー(CYBER)、レンダー(RENDER)、トロン(TRX)の取引が行われている。
LPTの選定理由について
「あたらしい経済」編集部が、ビットバンク事業開発部担当者へライブピア(LPT)を取り扱った理由について取材したところ、以下の回答が得られた。
ライブピア(LPT)とは、動画配信における高コストや中央集権的な管理といった課題を解決するために構築された、分散型のビデオストリーミングプラットフォームです。LPTは、プロジェクトの技術に関するガバナンス投票やステーキングに使用できます。また、ライブピアでは動画配信処理に対してAIの活用も進められており、より高度な動画配信技術の実現が期待されています。
bitbankでは、実用的な分散型インフラプロジェクトとして、多くの方に知っていただきたいという思いで選定を行いました。
参考:ビットバンク
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