米SEC、米国初となる利子付きステーブルコイン「YLDS」の申請を承認

フィギュア・マーケッツ社の「YLDS」申請が承認

米国証券取引委員会(SEC)が、フィギュア・マーケッツ(Figure Markets)社による、利子付きステーブルコイン「YLDS」の申請を承認した。2月18日付けでSECのウェブサイトにて公示された。

申請書類によれば、米ドルに1:1でペッグされた「YLDS」は現在、保有者に3.85%の利回りを提供しており、SECに有価証券として登録されている。

なおフィギュア・マーケッツ社のCEOであるマイク・キャグニー(Mike Cagney)氏によれば、この申請は1年前になされたものだという。

なおフィギュア・マーケッツ社は、米国において、利子付きステーブルコインの承認を受けた最初の企業となった。

「YLDS」は保有者に対して日次で利息が付く。担保資産としてプライムマネーマーケットファンドを活用しており、利息の支払いは毎月米ドルまたはYLDSで行われる。ピアツーピア(P2P)で送金ができ、ドルや他のステーブルコインと交換・償還が可能だ。

S&Pグローバル・レーティング(S&P Global Ratings)は2月19日の報告書にて、米国におけるステーブルコイン採用拡大には規制の整備が急務だと指摘している。

SECは、準備金の管理と透明性、従来の金融システムとの統合、管轄区域の分断化など、ステーブルコインに関するさまざまな規制テーマに取り組んでいる最中だ。

米国以外の国では、香港やシンガポール、EU(欧州連合)などがステーブルコインに関する規制へのアプローチを積極的に行っている。

ちなみに日本では、2月19日にステーブルコインに関する規制見直しに関する報告書を金融庁が承認している。

参考:SEC
画像:PIXTA

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