EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネット稼働開始

Monadのテストネット稼働開始

EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のレイヤー1(L1)ブロックチェーン「モナド(Monad)」のパブリックテストネットが2月20日に稼働開始した。

このテストネットは、ブロックタイムが0.5秒で、57のバリデータがあり、ガス制限は300Mガス/秒であるとのこと。またメインネットまでにバリデータを数百に増加させ、メインネットのガス制限は1Bガス/秒を目指しているという。

「モナド」の公式ドキュメントによれば、同ブロックチェーンは、1秒間に最大1万件のトランザクション(10,000 tps)を処理でき、1日あたり10億件以上の処理能力を持つと説明されている。さらにブロックタイムは500ミリ秒で、ファイナリティは1秒以内に達成されるとのこと。これにより「モナド」は、トランザクションコストを大幅に削減できるとされている。

また「モナド」は、EVMのバイトコードに互換性を完全に持ち、イーサリアム(Ethereum)向けに構築されたアプリケーションをコード変更なしで「モナド」へ移植できるとのこと。また、イーサリアムRPC(リモートプロシージャコール)との互換性も備えているという。

これにより、イーサリアム上のアプリケーションを「モナド」上で簡単に動作可能になるとのこと。ユーザーは、イーサリアム対応のweb3ウォレットであるメタマスク(MetaMask)などや、ブロックエクスプローラーのイーサスキャン(Etherscan)をそのまま利用できるとのこと。また、アドレス形式もイーサリアムと同じであるため、既存の鍵を再利用できるとのことだ。

「モナド」はテストネットの稼働開始に伴い、880万以上のアクティブなイーサリアムアドレスにテストネットトークンを送信したとのこと。

なおテストネット稼働開始後12時間で3億3,400万件のRPCリクエストが「モナド」のテストネットに届いたという。

参考:ドキュメント
画像:isocks/Liudmyla-Lishchyshyna

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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