BitGo、機関投資家向け暗号資産OTCプラットフォーム提供開始

BitGoがOTC提供開始

暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産のカストディサービスを提供するビットゴー(BitGo)が、機関投資家向けの暗号資産OTC(店頭取引)プラットフォームを提供開始したと2月18日に発表した。

このプラットフォームでは、250種類以上の暗号資産に対応したスポット取引やデリバティブ取引が可能で、さらにレンディングや流動性供給サービスも提供されているとのこと。またベンチャーキャピタル(VC)やヘッジファンド向けに、ロックされたレイヤー1トークンの売買サービスも提供されているという。

なお、これらのサービスはすべてビットゴーの適格カストディ(Qualified Custody)と統合されており、取引中の顧客資産は同社の保険付きカストディで安全に保管されるとのこと。

またビットゴーのOTCプラットフォームは、リアルタイムで法定通貨と暗号資産間の取引を可能にする同社提供の独自決済インフラ「ゴーネットワーク(Go Network)」と連携しているとのこと。これにより顧客は取引の際に即時決済でき、また暗号資産・法定通貨での受け取りが可能になるという。さらに顧客は、他のマーケットメーカーに資金をオンチェーンで送る手間を省けるとのこと。

発表によると、同プラットフォームは2024年初頭からステルスモードで運営され、すでに数十億ドル(約数千億円)規模の取引量を処理し、1億5,000万ドル(約227億円)以上の貸付資産を有しているという。

なお、OTCプラットフォームを率いるのは、暗号資産レンディングを手掛けていた「ジェネシスグローバルキャピタル(Genesis Global Capital:GGC)」および世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーターアソシエイツ(Bridgewater Associates)」に在籍していたマット・バレンスウェイグ(Matt Ballensweig)氏と、香港認可の暗号資産取引所OSLを傘下に持つ上場企業「OSLグループ(OSL Group)」に在籍していたステファン・フォン・ヘーニッシュ(Stefan Von Haenisch)氏とのこと。

ちなみにビットゴーがIPO(新規株式公開)を検討していると、ブルームバーグが匿名を条件とした関係者の情報をもとに2月7日に報じている。

報道によると、IPOは早ければ今年後半にも実施される可能性があり、ビットゴーは上場に向けてアドバイザー候補らと協議を進めているという。ただし、この協議は現在も継続中であり、最終決定はまだ下されていないとのことだ。

参考:BitGo
画像:iStock/ustinroque

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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