バイビット、フランス規制当局のブラックリストから削除

Bybitがフランスで営業再開か

海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)が、フランス金融市場庁(AMF)のブラックリストから正式に削除された。バイビットCEOベン・チョウ(Ben Zhou)氏が2月14日にXで報告している。

「あたらしい経済」編集部がAMFの公式サイトを確認したところ、バイビットはブラックリストから削除されていた。

今回バイビットがAMFのブラックリストから削除されたことにより、同取引所は、AMFの警告対象ではなくなった。これによりバイビットの同国におけるサービス運営は、違法ではなくなったとみられる。

ブラックリストからの削除について、チョウ氏は「2年以上にわたりフランスの規制当局と協力し、何度も改善に努めた結果」とコメントし、次の目標として「暗号資産市場規制法(MiCA)」ライセンスの取得を目指すと述べている。

「MiCA」は、2024年12月30日にEU全域で全面施行された暗号資産の規制枠組みである。今年1月には、暗号資産取引所オーケーエックス(OKX)やクリプトドットコム(Crypto.com)が、「MiCA」ライセンスの完全取得に向けた前段階となる事前認可を取得したことを報告している。

バイビットは2024年12月17日に、フランス国民および同国居住者向けのサービスを完全に停止することを発表した。同取引所はその理由について、フランスの規制当局による直近の規制動向と、同年8月に実施された取引所の制限措置の継続を考慮したためと説明している。

なおAMFは2024年5月に、バイビットをブラックリストに掲載されている暗号資産取引所として、フランスの個人投資家に対して警告を発出していた。また2022年5月20日以降、バイビットがブラックリストに登録されていたことを明らかにし、同取引所がフランスでデジタル資産サービスを提供する権限を持っていないと説明していた。

参考:AMF
画像:iStock/Thinkhubstudio

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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