NYSE Arca、グレースケールの「カルダノ(ADA)投資信託」の上場でSECに提案書提出

Grayscale Cardano Trustの提案書が提出

シカゴの証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」が、暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)が運営するカルダノ(ADA)投資信託「グレースケールカルダノトラスト:Grayscale Cardano Trust(GADA)」の上場および取引開始に向け、2月10日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。

この提案書は1934年米国証券取引所法に基づく「19b-4申請書(FORM 19b-4)」として提出されている。また同書類内では、ADAの信託受託者にデラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSC(Corporation Service Company)の子会社デラウェアトラストカンパニー(Delaware Trust Company)が指定されている。

そして同信託のカストディ(保管)はコインベースカストディ(Coinbase Custody)が担当し、管理者および名義書換代理人にはBNYメロンアセットサービシング(BNY Mellon Asset Servicing)が指定されている。

ちなみに「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、これが承認されると、「S-1申請書」の最終承認へと進む流れとなる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」の承認が行われる。

グレースケールでは、単一の暗号資産に投資する信託を合計で23銘柄取り扱っている。直近では今年1月31日に、暗号資産ドージコイン:Dogecoin(DOGE)に投資する「Grayscale Dogecoin Trust」が提供開始されている。また昨年12月には、暗号資産ライドダオ:Lido DAO(LDO)に投資する「Grayscale Lido DAO Trust」と、オプティミズム:Optimism(OP)に投資する「Grayscale Optimism Trust」が提供開始されている。

参考:提案書
画像:iStock/olegback・Who_I_am

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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