SBI HD、暗号資産事業の過去最高収益を報告

活況な市場環境受け

SBIホールディングスが、2025年3月期第3四半期の連結決算を2月7日に発表し、グループ全体及び暗号資産事業の収益がともに過去最高を更新したと報告した。

暗号資産(仮想通貨)事業は、前年同期(2023年4月~2023年12月)の収益(売上高)が約309億円だったのに対し、今期は約628億円に増加し、前年同期比で103.5%上昇した。

SBIホールディングスは、第3四半期累計で過去最高を更新した理由として、米大統領選挙の結果を踏まえた活況な市場環境を受け、暗号資産マーケットメイカーの英国B2C2社が過去最高益を記録したことや、暗号資産取引所でも顧客基盤が拡大したことを挙げている。

また、SBIグループの暗号資産取引所であるSBI VCトレードは、暗号資産の税制改正に対応した法人向け「期末時価評価課税の適用除外サービス」において、6割を超える業界シェアを獲得したという。

なお、SBIグループの暗号資産に関する主要構成企業・事業は、SBI VCトレード、ビットポイントジャパン、B2C2、暗号資産マイニング事業、ハッシュハブ(HashHub)である。

SBI VCトレードは、1月16日時点で顧客預かり総資産が4,000億円を突破したことを発表した。

また、SBI VCトレードは昨年12月2日、DMM Bitcoinに開設済みの口座における顧客預かり資産(日本円、暗号資産)の移管を受けることを発表。2025年3月頃を目途にDMM Bitcoinの預かり資産が全てSBI VCトレードに移管される予定だ。

なお、この移管に伴い、SBI VCトレードの取り扱い銘柄も増加する。SBI VCトレードの代表取締役社長、近藤智彦氏によれば、14銘柄が追加され、38銘柄体制になる予定だ。

そして同取引所では1月~3月において米ドル建てステーブルコイン「USDC」の取り扱いを国内で初めて取り扱う予定だ。

SBIホールディングスは、2023年11月に米サークル(Circle)社と包括的業務提携に向けて基本合意書を締結している。

参考:発表
画像:iStock/berya113

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