Berachain、2/6にTGEとメインネットローンチ

BerachainがTGEとメインネットローンチへ

「ベラチェーン(Berachain)」のトークン生成イベント(TGE)およびメインネットローンチが今月6日に実施される。同チェーンの支援団体「ベラチェーン財団(Berachain Foundation)」が2月4日にXで発表した。

発表によると、トークノミクスおよびエアドロップ割り当て数を確認できるチェッカー機能は5日に公開されるという。

「ベラチェーン」は、「コスモスSDK(Cosmos SDK)」で構築された、独自のコンセンサスアルゴリズム「PoL:Proof of Liquidity」を採用するEVM互換のレイヤー1ブロックチェーン。「PoL」ではイーサリアム(Ethereum)の「PoS」とは違い、トークンを「流動性」にロックすることでブロック報酬が得られる仕組みとなっている。この「流動性」は「ベラチェーン」上のDeFiエコシステムへも提供されるため、「PoL」 ではブロック報酬に加え、DEXなどの流動性提供から得られるスワップ手数料などもリワードとして期待できる。メインネットローンチ後の数週間以内には、同チェーン上のあらゆるプロトコルで「PoL」が有効になるという。

そして「ベラチェーン」では、ガス代の支払いに利用される「BERA」、ガバナンストークンである「BGT」、そしてネイティブステーブルコイン「HONEY」の3つのトークンを採用する3重トークンモデルが導入されている。

なお「ベラチェーン」のメインネットローンチ時には、デジタル資産カストディプラットフォームを提供する「ファイアブロックス(Fireblocks)」が、同チェーンに対応することを発表している。これにより「ファイアブロックス」のユーザーは、同プラットフォームを介して「ベラチェーン」上の資産のカストディ(保管)や、DeFi(分散型金融)へのアクセス、ステーキングを利用可能になるという。

具体的には、「ファイアブロックス」を通じて「BGT」、「BERA」、「HONEY」を含む「ベラチェーン」上の資産が直接保管されるとのこと。またDeFiに関しては、「ファイアブロックス」のDeFiブラウザ拡張機能、ウォレットコネクト(WalletConnect)、DeFi APIを利用し、「ベラチェーン」上のDeFiプロトコルやdapp(分散型金融)との接続がサポートされるという。

さらにステーキングについては、「ファイアブロックス」がステーキングプロバイダーのフィグメント(Figment)およびキルン(Kiln)と提携し、「BERA」のステーキングと「BGT」のデリゲーションがサポートされるとのことだ。

ちなみに先月1月28日に、「ベラチェーン」上で公開予定のDeFiプロジェクトに事前入金できるシステム「ボイコ(Boyco)」がリリースされている。このシステムの利用者は、入金したDeFiプロジェクトでの利回りやトークンに加え、「BERA」を獲得できるとのこと。

なお「ボイコ」の入金は、日本時間で2月3日の9:00で締め切られており、トークンの割り当てなどに利用されるロック期間の計測は、この締め切り後にスタートしている。

参考:ファイアブロックス
画像:iStock/metamorworks

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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