マントルが次世代バンキングのビジョン発表、金融イノベーションとブロックチェーン融合へ

マントルが次世代バンキングのビジョン発表

Mantle(マントル)が、オンチェーン金融の最大のサステナブルハブとなるための次世代のバンキング(銀行業)ビジョンを1月21日発表した。

Mantleはこのビジョンにより、従来の金融イノベーションとブロックチェーン技術を融合するとした。

Mantleは、レイヤー2ブロックチェーン「Mantle Network」を基盤にした、DAOによるガバナンスやトレジャリーを含めたWeb3エコシステム。同エコシステムでは、同ネットワークのガストークンおよびガバナンストークン「MNT」が発行されている他、イーサリアム(ETH)のリキッドステーキングおよびリステーキングプラットフォーム「mETH Protocol」を提供している。またMantleがコア・コントリビューターをしているIgnitionのトークンである「Ignition FBTC(FBTC)」もMantleエコシステムを支えている。

このMantleエコシステムは、43億ドルのトレジャリーと「Mantle Network」、「mETH Protocol」、「Ignition FBTC」を通じた54億ドルのTVL(総預かり資産)がある。

Mantleは、「Mantle Network」、「mETH Protocol」、「Ignition FBTC」といったコアイノベーションの柱を通じて、ブロックチェーンの変革力を活用し、次世代のバンキングを構築すると伝えている。

発表によるとこのビジョンの戦略の中心は、「『Mantle Network』を機関投資家向け金融のための最高の流動性チェーンとして確立すること」、「情報金融、SocialFi、PayFiにわたるAI駆動型金融アプリケーションを拡大すること」、そして「機関投資家グレードの製品と実物資産(RWA)のトークン化を通じて強化されたイールドエコシステムを構築すること」の3つが挙げられている。

Mantleのチーフアルケミストであるジョルディ・アレクサンダー氏は「従来の金融システムはデジタル時代に合わせて作られたものではなく、過去の遺産です。私たちは、グローバル金融の未来はオンチェーンにあると強く信じています。機関投資家グレードのインフラストラクチャとブロックチェーン本来の利点を融合させることで、Mantleの既存の強みをさらに発展させ、伝統的な市場と分散型市場を横断するシームレスな機関投資家資金の流れのための強固な基盤を構築しています。L2ネットワークやmETHプロトコル、FBTCのようなイールドプロダクトにおける私たちの優位性は、Mantleの比類なき能力を示しており、今後は銀行の未来に革命を起こすべく、その範囲を拡大していきます」と述べている。

参考:マントル
画像:iStock/Lubo-Ivanko

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