アニモカJP、DAレイヤー「Sunrise」へ出資、バリデータ参加も

アニモカJPとSunriseが提携

Animoca Brands Japan(アニモカブランズジャパン:アニモカJP)が、モジュラービリティ特化ブロックチェーン「Sunrise DA(サンライズDA)」を開発するCauchyE(コーシー)との提携を1月14日発表した。

この提携によりアニモカJPは、持続的な「Sunrise」のエコシステム創出を目的に、「Sunrise DA」へ直接投資をする他、今後は「Sunrise DA」のバリデータに参加する予定とのこと。

またアニモカJPは、CauchyEが提供するオリジナルブロックチェーン構築ソリューション「MyLayer」のエコシステムパートナーとして、ブロックチェーンユースケースの創出も目指すという。そしてDePINやゲーム領域などを中心とした、グローバルマーケットにおけるDA(データ可用性)セールスの促進を行うとのことだ。

またCauchyEは、アニモカJPが保有するパートナーシップネットワークを活用し、さらなるブロックチェーンユースケースの創出を目指すとしている。

CauchyEは、シンガポールを拠点に「Sunrise DA」の開発を行う企業。同社では「Sunrise DA」の他、「Sunrise DA」を活用したサービスとなる、完全独立型のオリジナルブロックチェーンの企画・構築サービス「MyLayer(マイレイヤー)」および企業利用に特化した共有型ブロックチェーンを利用する導入支援サービス「OurLayer(アワーレイヤー)」も提供している。

「Sunrise DA」は、コンセンサスメカニズム「Proof of Liquidity(流動性証明:PoL)」とオフチェーンBlob(ブロブ)に対応した世界唯一のData Availability Layer(DA Layer:データ可用性レイヤー)となるブロックチェーンとのことだ。

「PoL」では、実質的な経済活動(=Sunrise L1ネイティブの流動性プールへの流動性の提供など)にVoting Power(投票力)を与える仕組みになっているとのこと。

また、Celestia(セレスティア)など従来のDA Layerでは、データ可用性を証明する際にオンチェーン上にBlobのデータを書き込む必要があり、これがデータ処理能力の限界になっているという。一方、「Sunrise DA」は「Arweave(アルウィーヴ)」のようなオフチェーンの分散ストレージにデータを書き込むとのこと。これにより「Sunrise DA」では、従来のL2のデータ処理能力を超えた、フルオンチェーンのAIやブロックチェーンゲーム(BCG)などの実現が可能になると説明されている。

また「Sunrise DA」の特徴は、独立したブロックチェーン間の通信と資産移転を可能にする「IBC(Inter-Blockchain Communication)」をネイティブサポートしていることだ。なお「IBC」は、Cosmos(コスモス)エコシステムから生まれた相互運用性規格である。「IBC」により同エコシステムからの資産継承は可能となっている。また「Sunrise DA」上にブロックチェーン開発用ソフトウェア「OPStack(OPスタック)」などで構築したレイヤー2ブロックチェーンも「IBC」に対応可能であるとのことだ。

アニモカJPは、日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーのweb3に関する世界展開を支援する目的で設立された香港アニモカブランズの戦略的子会社だ。Web3ドメインにおける日本の知的財産やコンテンツのグローバル展開、および日本における海外プロジェクトの開発を支援している。

アニモカJPは昨年8月、バリデーターノードの運用の開始予定を発表。その後9月には、高度なオンチェーン・トレーディングのために設計された分散型レイヤー3ブロックチェーン「Orbs(オーブス)」のバリデーターに参画することを発表していた。

また昨年12月にはゲーム特化ブロックチェーンの「オアシス(Oasys)」のバリデーターに参画している。 

画像:iStocks/Liudmyla-Lishchyshyna・Lidiia-Moor

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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