ソニーとスターテイルのイーサL2「Soneium」、メインネットローンチ

Soneiumがメインネットローンチ

Sony Block Solutions Labs(ソニーブロックソリューションラボ:Sony BSL)開発のブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」のメインネットローンチが1月14日に発表された。

なおSony BSLは、ソニーグループとStartale Group(スターテイルグループ)による合弁会社。「Soneium」は、Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2ブロックチェーン。Optimism Foundation(オプティミズム財団)開発の「OPスタック(OP Stack)」により構築されている。

「OPスタック」は、スケーリング技術「ロールアップ」のひとつである「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを立ち上げられるソフトウェアである。

「Soneium」では昨年8月にテストネット「Minato(ミナト)」が公開されていた。今回の発表によるとテストネットでは、820万以上のアクティブウォレットと3600万件のトランザクションが記録されたという。

また「Minato」では、既に多数のアプリ開発が完了しているとのこと。昨年9月に開始したインキュベーションプログラム「Soneium Spark(ソニュームスパーク)」で1,700件を超える応募から選考を勝ち抜いた32プロジェクトに加え、クリエイターによる多数のアプリが存在しているとのことだ。

また「Soneium」メインネットローンチにあたり、Startale Groupが開発に関わるレイヤー1ブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」は「Soneium」に接続。「Astar Network」はSuperchain(スーパーチェーン)を含むEthereumエコシステムへの進出を開始した。

なおSuperchainは、前述した「OPスタック」を採用したブロックチェーン間のネットワークである。

またその他にも「Astar Network」のガバナンストークンである「ASTR」が、「Soneium」の主要なコンシューマーアプリケーションや決済ソリューションにおけるエコシステムトークンとしての役割を果たせるよう開発を進めるとのこと。

これにあたり「Astar Network」は「ASTR」を「Soneium」へ移動させるブリッジ機能をAstar Portal(アスターポータル)にて提供している。また「Soneium Spark」の勝者であるAstar Surge(アスターサージ)もブリッジプロトコルを提供しているとのことだ。

Startale GroupのCEO渡辺創太氏は「Sony Block Solutions LabsによるSoneiumのローンチは、Astarに非常に大きな影響を与えます。AstarはSoneiumエコシステム内でイノベーションの推進や重要なシステムやインフラの連携の実現と言った部分で重要な役割を果たしています。クリエイターやイノベーターがその潜在能力を最大限に発揮できるプラットフォームの実現を目指します。これからの展開にどうぞご期待ください」とコメントしている。

画像:iStocks/dalebor

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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