リップルがチェーンリンク採用、独自ステーブルコイン「RLUSD」の価格データ提供で

RippleがChainlink standard採用

米リップル(Ripple)社が、独自の米ドル建てステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」の実用性向上のため、チェーンリンク(Chainlink)提供のインフラストラクチャ「チェーンリンクスタンダード(Chainlink standard)」を採用したと1月7日に発表した。

発表によると「RLUSD」は、XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)およびイーサリアム上で発行され、DeFi(分散型金融)アプリケーションとの統合が可能であるという。しかし「RLUSD」を資産としてサポートするためには、高品質で信頼性のある価格データソースが不可欠だという。

これを実現するために、今回リップルは「チェーンリンクスタンダード」で提供されている価格フィードを活用したとのこと。これにより、リップルがイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で「RLUSD」の検証可能な価格データを提供し、「RLUSD」の価格データが安全で信頼性の高いソースとして利用可能となったという。

また開発者としては、「RLUSD」の価格フィードを取引やレンディングなどのユースケースに統合して活用できるとのこと。

なお、リップルがチェーンリンクの価格フィードを選択した理由として、セキュリティ、分散型ネットワーク、評判システムなどの機能が挙げられている。チェーンリンクの価格フィードは、複数のプレミアムデータ集約者から集めた価格データを基に、出来高加重平均を計算するという。そして、アウトライヤーやウォッシュトレーディングを除外することで、正確で信頼性の高いデータを提供しているとのこと。これによりリップルは、「RLUSD」エコシステムに信頼性の高いオフチェーンデータを提供し、ステーブルコインの普及を加速させるとのことだ。

「RLUSD」は、米ドル預金や国債、現金同等物で100%裏付けられたステーブルコインだ。リップル社は昨年12月11日に、「RLUSD」の最終承認をニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から取得し、同トークンは、同月17日から世界中の取引所で利用可能となっている。

ちなみに、「RLUSD」はクロスボーダー決済や資金管理、DeFiプロトコルとの統合、法定通貨と暗号資産(仮想通貨)エコシステム間の橋渡しとしての活用など、様々な金融ユースケースに対応するとされている。さらに、トークン化されたコモディティや証券、国債のオンチェーン取引の担保としても利用可能とのことだ。

参考:リップル社
画像:iStock/iLexx

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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