ビットバンクが「Babylon」にBTCロック
国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンクが、ビットコインステーキングプロトコル「バビロン(Babylon)」のメインネットローンチ Phase-1(Cap-3)に参加したことを12月26日に発表した。
「バビロン」のメインネットローンチ Phase-1では、ビットコイン保有者が専用のステーキングスクリプトにビットコインをロックでき、Phase-2ではビットコインステーキングが有効化され、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンに経済的保証(セキュリティ)を提供する仕組みが開始するとのことだ。
そしてPhase-3では、ビットコインマルチステーキングが有効化される。マルチステーキングは、同じビットコインを複数のPoSチェーンで同時にステーキング可能になる他、各チェーンからの報酬を得る仕組みが構築される。
PoSチェーンローンチ前のPhase1において、2024年8月にCap-1、2024年10月にCap-2が実施済みであり、今回ビットバンクが参加したCap-3は3回目の受入期間となっている。
Cap-3が終了した12月19日時点では、約58億ドル(約9,140億円)相当のビットコインがロックされていることが確認できるとのこと。なおビットバンクは、Cap-3への参加に際して、自己資産のビットコインを活用していると付け加えている。
ビットバンクによると今回の「バビロン」メインネットローンチ Phase-1(Cap-3)への参加は、暗号資産のユースケース拡大を目指し、特にビットコインを含むステーキング動向についての知見収集を目的としている。これにより同社は、今後の事業運営やサービス拡充の検討に役立てるとしている。
「バビロン」は、ビットコインをプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンにステーキング資産として活用するための仕組みを提供するビットコインステーキングプロトコル。同プロトコルは、2022年にスタンフォード大学のデビッド・ツェー(David Tse)教授とフィッシャー・ユー(Fisher Yu)博士によって設立された。また、2024年5月にはパラダイム(Paradigm)の主導で7,000万ドル(当時約109.7億円)の資金調達を実施している。
一方で12月25日に国内暗号資産取引所のZaif(ザイフ)は、ビットコインステーキングサービス提供に向け、プロジェクトを発足した。このプロジェクトでも「バビロン」の活用が計画されているとのことだ。
参考:ビットバンクブログ
画像:iStocks/Nature