ロシア企業、対外貿易決済でビットコインを既に利用=財務相

ロシアが対外貿易決済にビットコイン既に利用

ロシアのアントン・シルアノフ(Anton Siluanov)財務相は12月25日、ロシア企業が対外貿易の決済手段として暗号資産(仮想通貨)を利用し始めていると明らかにした。ロシアでは今年、西側諸国からの制裁を回避するため、対外貿易決済でビットコインなど暗号資産の使用を認める法改正を行っている。

制裁により、ロシアは貿易相手国との決済が困難になっている。相手国の銀行が制裁対象となるのを懸念し、ロシア絡みの取引に消極的になっているためだ。

ロシア下院は今年7月、国内企業が対外貿易決済手段として暗号資産を利用するのを認める法案を可決。暗号資産の採掘(マイニング)を合法化する措置も取った。

シルアノフ氏は地元TVで「実験的な制度の一環として、ロシアで採掘したビットコインを(対外貿易取引で)使用することが可能となり、このような取引は既に行われている」とした上で「さらに拡大すべきだと考えている。来年にも実現すると確信している」と述べた。

プーチン大統領は今月、米政権は世界の準備通貨としてのドルの役割を政治的目的で利用し、多くの国を代替資産に追いやることで弱体化させていると批判。代替資産の一例としてビットコインを挙げた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
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画像:Reuters

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