RWA担保ステーブルコイン「ユージュアル」、シリーズAで10Mドル調達、バイナンスとクラーケン主導

Usualが約16億円調達

RWA(Real World Assets:現実資産)担保のステーブルコインを発行する「ユージュアル(Usual)」が、総額1,000万ドル(約15.7億円)のシリーズA資金調達ラウンドを完了したと12月24日に発表した。

このラウンドは、バイナンスラボ(Binance Labs)とクラーケンベンチャーズ(Kraken Ventures)が主導し、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、OKXベンチャーズ(OKX Ventures)、ウィンターミュート(Wintermute)、IOSGベンチャーズ(IOSG Ventures)、シンボリックキャピタル(Symbolic Capital)、アンバーグループ(Amber Group)、ハイパースフィア(Hypersphere)、リードブロックパートナーズ(LeadBlock Partners)、GSRなどが出資参加したとのこと。

バイナンスラボによると、「ユージュアル」は調達した資金を、革新的なステーブルコインモデルの普及と分散型金融システムの発展の加速のために活用するとのこと。

「ユージュアル」は、独自のガバナンストークン「USUAL」の90%をユーザーに還元する設計を採用している。従来のステーブルコイン発行プロジェクトが中央集権的に運営される傾向があったのに対し、「ユージュアル」では、エコシステム内で価値が循環し、分散型かつ公平な金融モデルを実現しているという。

具体的には、ユーザーが米国財務省発行の短期国債(US Treasury Bills)を預け入れることで、ステーブルコイン「USD0」を受け取れる仕組みである。さらに、ユーザーは「USD0」を使用して「USD0++」(強化型T-Bill)を購入することで、報酬として同プロトコルのガバナンストークン「USUAL」を獲得できるとのことだ。

画像:iStock/BadBrother

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

SEC、VanEckとWisdomTreeのETF提案に対する審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が提出した暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)に関する複数の規則変更提案について、審査期間を延長することを4月14日に発表した。それぞれ現物ETFの発行および償還を可能とする内容が含まれている

【4/15話題】SBCメディカルGHD・ストラテジー・バリューCがビットコイン追加購入、クラーケンが株式とETF取引開始など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

GrayscaleのイーサリアムETFステーキング提案、SECが審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が提出した「グレースケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust:ETHE)」および「グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラスト(Grayscale Ethereum Mini Trust:ETH)」に関する規則変更提案について、審査期間の延長を決定したと4月14日に発表した