国内上場企業GFA子会社、ミームコイン「NYANMARU Coin(NYAN)」追加購入

GFA子会社がNYAN追加購入

不動産・金融事業などを展開する東証スタンダード上場企業のGFAが、ミームコイン「NYANMARU Coin(NYAN)」の追加購入実施を12月23日発表した。

「NYAN」は、パチンコホール運営のマルハンによるIP「にゃんまる」をモチーフにしたソラナ(Solana)ブロックチェーン上のミームコイン。今回の購入額や購入時期などの詳細については、報告されていない。

GFAは12月11日、同社子会社のGFA Capital(GFAキャピタル)を通じ、暗号資産ディーリング業務で投資する最初の暗号資産として「NYAN」の購入開始を発表していた。

今回GFA Capitalは、12月22日に発表されたNYANMARU Coinエコシステムの構想を受け、同暗号資産の市場動向および投資対象としての評価を再検討したとのこと。その結果、同社アドバイザーであるTraderZ(トレーダーZ)氏との協議を経て、「NYAN」の追加購入を判断したという。

なおNYANMARU Coinエコシステムの構想は、トークンアロケーション(配分)の内訳としてマルハンエコシステムとの統合や、中央集権取引所への上場申請、マーケティング、寄付に利用されるトークン数が公表されている。

これを受けGFAは追加購入の要因として、「『NYAN』がマルハンエコシステム内での活用が期待されており、各種大手取引所での扱いも含め、その普及が急速に進む可能性が高まりつつあると感じられること(=更なる流動性向上の期待)」、「運営保有ウォレットの内訳が細部にわたり公開され、運営による売却リスクが解消されたこと(=価格下落リスクの解消)」を挙げている。

また同社はその他にも「(NYANMARU Coinの)SNSフォロワー数の急増が顕著であり、サービス開始から約3週間で1万人のフォロワーを獲得。多くのインフルエンサーからの注目を集めていること(=マーケティングチャネルとしてのミームコインの可能性)」も追加購入の要因として挙げた。

「NYAN」購入開始にあたりGFAは12月3日、同社子会社のGFA Capitalにて暗号資産ディーリング業務の開始決定を発表していた。また同月3日には同業務のアドバイザーとして、海外暗号資産(仮想通貨)取引所MEXCのトレーダーランキングの上位ランカーとされるTraderZ(トレーダーZ)氏の選任をGFAは発表していた。

暗号資産ディーリング業務にあたりGFA Capitalは、「暗号資産取引所に口座開設を行い、担当ディーラーによる日夜の暗号資産売買を通じ、まずは自己勘定取引において収益の実現を目指す」としている。「NYAN」については国内暗号資産取引所では取り扱われていないため、同社は「NYAN」購入にあたり海外取引所を利用していると思われる。

なお「NYAN」のウェブサイトを確認すると、同トークンについて「機能、有用性、本質的価値はなく、金銭的利益、利益、利息、配当の約束や期待はない。またロードマップもなく、NYANのエコシステムが開発されるという約束や期待もない。NYANはまったく役に立たず、娯楽目的である」と記されている。

暗号資産への投資を進めている上場企業リミックスポイントは、暗号資産の時価総額ランキングで現在7位のミームコイン「ドージコイン(DOGE)」を購入している。しかし、これまでビットコインなど主要暗号資産に投資してきた企業と比較すると、国内上場企業であるGFAがこのようなミームコインに投資するのは、異例であると考えられる。

参考:GFANYANMARU
画像:iStocks/namaki

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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