香港ハッシュキー、独自のイーサリアムL2「HashKey Chain」メインネットローンチ

HashKey Chainがメインネットローンチ

ハッシュキーグループ(HashKey Group)が、イーサリアム(Ethereum)の独自レイヤー2ネットワーク「ハッシュキーチェーン(HashKey Chain)」のメインネットローンチを12月18日発表した。同社は今年4月、「ハッシュキーチェーン」メインネットローンチを1年以内に目指すと予告していた。

発表によると同チェーン構築には、「OPメインネット(オプティミズム)」の開発元OPラボ(OP Labs)が提供するソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」が採用された。

同ソフトウェアにより構築されたブロックチェーンは「スーパーチェーン(Superchain)」として相互接続が可能となっている。そのため「OPメインネット」や米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)の「ベース(Base)」やクラーケン(Kraken)の「インク(Ink)」、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)が手掛ける「ソニューム(Soneium)」などともシームレスに接続が可能になる。

メディア「ザ・ブロック(The Block)」の報道によると、11月11日に開始した「ハッシュキーチェーン」のテストネットでは、約2500万件の取引と86万以上のウォレットアドレスの登録が行われ、1秒あたり400件のトランザクションを達成したという。

なお「ハッシュキーチェーン」のネイティブトークン「HSK」は11月、ハッシュキーグループによるグローバル向けの暗号資産(仮想通貨)取引所ハッシュキーグローバル(HashKey Global)にて上場している。「HSK」は同チェーンのガス代(取引手数料)として機能する他、エコシステム内の意思決定に参加するためのガバナンストークンとしても利用もされる。

「HSK」トークンは、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンのトークン規格であるERC-20で発行されており、総発行枚数は10億枚に固定されている。

ハッシュキーグループは、香港に本社を置くエンドツーエンドのデジタル資産管理を行う金融コングロマリット。シンガポール、上海、東京でも事業を展開している。

同社は今年1月、シリーズAの資金調達ラウンド完了と同社の評価額が12億米ドル(約1,753.3億円)を超えたことを発表していた。

なお同社のグループ企業には、個人投資家向けの暗号資産(仮想通貨)取引所として香港で初めて認可を受けたHashKey Exchange(ハッシュキーエクスチェンジ)がある。

画像:iStocks/RAPEEPON-BOONSONGSUWAN・dalebor

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事