Semler Scientificが2150万ドルでビットコイン追加購入、総保有量2084BTCに

Semler Scientificのビットコイン保有数が2084BTCに

米ナスダック上場企業の医療機器メーカーであるセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)が、ビットコインの追加購入を12月16日発表した。

今回同社は、12月5日から12月15日までの期間で211BTCを約2,150万ドル(約33億円)で購入。手数料と経費を含む1BTCあたりの取得額は約10万1,890ドル(約1,570万円)となっている。

なおセムラー・サイエンティフィックが最後にビットコイン追加購入を報告したのは12月5日。その際は約2,930万ドル(約44億円)で303BTCを取得していた。

発表によるとセムラー・サイエンティフィックでは12月15日現在、合計で2,084BTCを保有しているという。手数料と経費を含む取得額は約1億6,860万ドル(約259億円)となっており、1BTCあたりの取得額は8万916ドル(約1,247万円)とのこと。

また今回のビットコイン追加購入によりセムラー・サイエンティフィックのBTC利回りは四半期累計で67.0%になったとのこと。また同社が5月にBTCトレジャリー戦略を採用して以来では92.8%を記録したとのことだ。

またセムラー・サイエンティフィックは、すでに発効されているS-3登録届出書で開示されている通り、キャンターフィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)社との株式販売契約を通じて、随時同社へアット・ザ・マーケット(ATM)オファリングで普通株式を販売・提供できるようになっている。

同社は12月16日にS-3登録届出書の目論見補足書を提出し、キャンターとの既存のATMオファリングに5,000万ドル(約77.5億円)を追加募集し総額1.5億ドル(約231億円)に増額したという。これによりセムラー・サイエンティフィックは12月13日現在で1億ドル(約154億円)の総収入を得ているとのことだ。

なおATMオファリングは、株式の追加オファリングの一種であり、上場企業が時間をかけて資本を調達するために利用する手法。上場企業が新規発行した株式または既に所有している株式を、指定された証券会社を通じて、現行の市場価格で二次取引市場に段階的に売却する。

参考:セムラー
画像:Reuters

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【3/26話題】リップル社がSECへの控訴を撤回、アニメ「七つの大罪」初のNFTがSoneiumでなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

バイナンス、社員のフロントランニング疑惑で内部調査。停職処分報告し、公式内部告発チャンネルで監視強化へ

暗号資産(仮想通貨)取引所大手バイナンス(Binance)のある社員がインサイダー情報を利用してフロントランニング取引を行ったとする告発を受け、同取引所の内部監査チームが、この件について調査を実施したことを3月23日に報告した

米シーボーBZX取引所、フィデリティの「ソラナ(SOL)現物ETF」をSECへ申請

米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が、米大手資産運用会社フィデリティ(Fidelity)が運営する「フィデリティ・ソラナ・ファンド(Fidelity Solana Fund)」の上場および取引開始に向け、3月25日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。同ETFは、暗号資産ソラナ(SOL)の現物価格に基づく投資信託となる

CME、資産のトークン化テストにグーグルクラウドの分散型台帳「GCUL」採用

北米最大の金融・商品デリバティブ取引所であるCME(シカゴマーカンタイル取引所)を運営するCMEグループ(CME Group)が、グーグルクラウド(Google Cloud)の新しい分散型台帳である「グーグル・クラウド・ユニバーサル・レジャー(Google Cloud Universal Ledger:GCUL)」を使用したトークン化技術を導入すると3月25日発表した