国内上場企業GFA子会社、マルハンIPの「にゃんまる」モチーフのミームコイン「NYAN」に投資へ

GFA子会社がミームコイン「NYAN」購入へ

不動産・金融事業などを展開する東証スタンダード上場企業のGFAが、ミームコイン「NYANMARU Coin(NYAN)」の購入開始決定を12月11日発表した。

なお「NYAN」は、パチンコホール運営のマルハンによるIP「にゃんまる」をモチーフにしたソラナ(Solana)ブロックチェーン上のミームコインだ。購入額や時期などの詳細については、報告されていない。

今回の「NYAN」購入決定にあたりGFAは12月3日、同社子会社のGFA Capital(GFAキャピタル)にて暗号資産ディーリング業務の開始決定を発表していた。また同月3日には同業務のアドバイザーとして、海外暗号資産(仮想通貨)取引所MEXCのトレーダーランキングの上位ランカーとされるTraderZ(トレーダーZ)氏の選任をGFAは発表していた。

今回の「NYAN」購入は、同社の暗号資産ディーリング業務で投資する最初の暗号資産となる。

GFAによると同社は、日本国内の上場企業がビットコインを戦略的準備資産として備蓄し、その投資収益が見込み企業価値を高めている動向なども受け、「ビットコインへの投資を中心にしつつも、短期的に成長が見込めるアルトコインも対象としてディーリング事業を推進することが、当社利益に資するのではないか」と判断し、暗号資産ディーリング業務の開始を決定したとのこと。

同業務にあたりGFAキャピタルでは、「暗号資産取引所に口座開設を行い、担当ディーラーによる日夜の暗号資産売買を通じ、まずは自己勘定取引において収益の実現を目指す」とした。また同社は「リスク管理規定を定め、投資予算の上限も定義したうえで、ヘッジを十分にかけた投資運用を目指す」とし、「①投資責任者と管理者の任命と職務の明確化」や「②財務諸表を適宜作成するうえで必要となる時価評価の実行(値洗い) 」、「③投資予算上限の定義と、厳然たる予算内でのディーリング執行」、「 ④その他、各法令規範に即したディーリング体制の整備とモニタリング体制の整備」といった業務体制を構築するとした。

また暗号資産ディーリング業務の本格運用は、2025年の1月以降からを予定し、2024年12月中に関しては体制整備とテスト的な運用にとどまる予定だと伝えていた。

そして今回GFAキャピタルは、同業務アドバイザーのTraderZ氏との協議の結果、「NYAN」の購入開始を決定したという。

「NYAN」は、パチンコホールを中心にボウリング、アミューズメント、シネマなどの総合エンターテイメント事業を展開するマルハンがサポートするweb3プロジェクト「TAMAGOプロジェクト」にて「NYAN」が応援されていることから、「NYAN」に信頼性があるとGFAは述べている。

また「NYAN」が、ミームコイン特有の認知度向上と活発なコミュニティ展開が期待されるとして、GFAは今回の「NYAN」購入決定に至ったとのことだ。

前述したとおりGFAキャピタルは「暗号資産取引所に口座開設を行い、担当ディーラーが日夜暗号資産を売買する」としている。「NYAN」については国内暗号資産取引所では取り扱われていないため、同社は「NYAN」購入にあたり海外取引所を利用していると思われる。

なお「NYAN」のウェブサイトを確認すると、同トークンについて「機能、有用性、本質的価値はなく、金銭的利益、利益、利息、配当の約束や期待はない。またロードマップもなく、NYANのエコシステムが開発されるという約束や期待もない。NYANはまったく役に立たず、娯楽目的である」と記されている。

暗号資産への投資を進めている上場企業リミックスポイントは、暗号資産の時価総額ランキングで現在7位のミームコイン「ドージコイン(DOGE)」を購入しているが、これまでビットコインなど主要暗号資産に投資してきた企業と比較すると、国内上場企業が今回このようなミームコインに投資するのは、異例であると考えられる。

参考:GFA①GFA②GFA③NYANサイト
画像:iStocks/ChrisGorgio

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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