トランプ次期大統領、SEC次期委員長に親クリプト派のポール・アトキンス指名

業界は歓迎ムードも正式に就任するかは不明

ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領が、米証券取引委員会(SEC)の次期委員長にポール・アトキンス(Paul Atkins)氏を指名することを自身のSNS「トゥルーソーシャル(Truth Social)」で12月5日表明した。

トランプ氏は、アトキンス氏を「常識的な規制の実績あるリーダー」と評価。また同氏が「デジタル資産やその他のイノベーションが、アメリカをかつてないほど偉大な国にするために不可欠であることも認識している」と報告している。

リスク管理コンサルティング会社パトマック・グローバル・パートナーズ(Patomak Global Partners)のCEO兼創設者であるアトキンス氏は、2002年から2008年までSEC委員を務めた経歴も持つ人物だ。なお2020年にはデジタル商工会議所の諮問委員会にも参加している。

なおパトマック社は、業界と規制に関する専門知識を提供し、グローバル市場をナビゲートする企業に競争力を提供する金融サービスコンサルタント会社だ。銀行や暗号資産取引所、分散型金融(DeFi)プラットフォームなどを顧客に抱えている。

この人事に親クリプト派で知られる共和党のトム・エマー(Tom Emmer)下院議員は、「ポール・アトキンスは公共部門と民間部門で豊富な経験を持ち、『強制による規制』がアメリカのイノベーションを阻害してきた敗因であることを理解している。アメリカのイノベーションの新時代を切り開くために、彼やトランプ氏と一緒に働けることを楽しみにしている」とコメントしている。

しかし米コインデスク(CoinDesk)の報道によれば、アトキンス氏はこの就任に消極的姿勢を示しているという。正式にアトキンス氏がSEC委員長に就任するかは現時点では不明瞭だ。

SECの現委員長であるゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長は、トランプ氏が就任する来年1月20日に退任が決定している。

参考:発表報道
画像:Reuters

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