ポルカドット2.0、2025年第1四半期にリリース予定
ポルカドット(Polkadot)の開発企業であるパリティテクノロジーズ(Parity Technologies)が、「ポルカドット2.0」の正式版を2025年第1四半期にリリースする予定であると11月29日に発表した。
なお「ポルカドット2.0」は、「エイシンクバッキング(Async Backing)」、「アジャイルコアタイム(Agile Coretime)」、「エラスティックスケーリング(Elastic Scaling)」の3つを特徴としている。
「エイシンクバッキング」は、ブロックにかかる時間を12秒から6秒へと半減させ、トランザクションの検証とブロック生成を並行して行うことを可能にし、ポルカドットのパラチェーン・コンセンサス・プロトコルのスループットを最大10倍向上させるとのこと。
「アジャイルコアタイム」は、開発者のオンボーディング・プロセスを簡単にし、新規参入者にとってポルカドットでのビルドの費用対効果を高める機能であるという。この機能により開発者は、異なるタスクを同時に実行してパフォーマンスを向上させる並列CPUにアクセスできるようになり、費用対効果の高いブロックスペースにオンデマンドでアクセス可能になるとのこと。これにより「ポルカドット2.0」では「Amazon Web Services(AWS)」のように、必要に応じてコアを増減して、プロジェクトの計算要件が満たせるという。
「エラスティックスケーリング」はポルカドットのコア構造をさらに洗練させ、パラチェーンがブロック生産とトランザクションのキャパシティを高めることを可能にし、1つのタスクに複数のコア追加や、ブロック生成時間の短縮、スループットの問題がある場合はオンデマンドでコア追加ができるようになるとのこと。
「エイシンクバッキング」と「アジャイルコアタイム」はすでにネットワークに統合されているが、「エラスティックスケーリング」は現在、カナリアネットワーク(メインネットと同一環境の最終テストネット)のクサマ(Kusama)ネットワークで初期テスト中であるとのことだ。
ポルカドットは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクト。メインのネットワークで最終的に取引が記録されるリレーチェーン(ポルカドット)と、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによってプロトコルが構成されている。
パラチェーンは、外部の開発者がカスタム可能なブロックチェーンで複数存在し、DeFiやNFTなどさまざまなユースケースを実現できる仕組みになっている。
なおパラチェーン間でトークンやNFT、スマートコントラクトなどの通信を可能にするための通信フォーマット「XCM」は、2022年5月にポルカドットのメインネットに導入された。
Async Backing
— Parity Technologies (@paritytech) November 29, 2024
Agile Coretime
Elastic Scaling
Remember ELASTIC SCALING, the final piece of the Polkadot 2.0 jigsaw?
You can try out an early version that’s being tested right now on @kusamanetwork
The @Polkadot version will be made ready in Q1 of 2025. pic.twitter.com/TEMb77Lxhk
Second part is Agile Coretime
— Emil Kietzman Dot (@EmilKietzman) November 10, 2024
Parachain auctions with 2y DOT lock
Blockspace sold in a flexible way with the revenue being burned
Bulk Cores – 28 day lease with possible renewal
OnDemand Cores – tailored & flexible – even 1block (small & medium Projects, testing)
pic.twitter.com/nDChOEMaH8
参考:ポルカドット
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