HTCがビットコインフルノード機能を搭載したルーターを開発
台湾電子機器メーカーであるHTCが、ビットコインのフルノード機能を搭載したルーター「EXODUS 5G Hub」を開発していることが、3月4日HTC EXODUSのTwitterにて明らかになった。
THE BLOCKの報道によると「EXODUS 5G Hub」は、同機能に分散型ブラウザBraveや分散型のVPN Incognitoのサポートを追加し、4月~6月の間に発売されるとのことだ。
同デバイスでは、ユーザーがハードウェアウォレットで秘密鍵を保持できるようにすることで、家庭で運用する際のデータプライバシーを改善することを目的としている。
HTCの責任者Phil Chen(フィル・チェン)氏は、同デバイスの開発がAmazonのAlexa、GoogleのNestやFacebookなど巨大テック企業のスマートデバイスの支配に対抗するためとし、またこれらの企業がユーザーのデータプライバシーを脆弱にしていると説明している。
編集部のコメント
HTCは、ビットコインのフルノードを立てられるスマートフォン「EXODUS 1」と廉価版「EXODUS 1s」を販売しています。同スマートフォンのネイティブ仮想通貨ウォレットアプリZion Vaultを介することで、フルノード機能を利用することができます。
また同社は、仮想通貨取引所バイナンスと共同で、Binance Chain対応スマートフォン「EXODUS 1-Binance Edition」も昨年11月発表しています。「EXODUS 1-Binance Edition」は、EXODUS 1のネイティブ仮想通貨ウォレットアプリZion VaultとBinance DEXが紐づくことで、スマートフォンから直接Binance DEXに取引ができるようになっています。
なお以上のスマートフォンは日本での販売はされていません。
コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)
(images:RomanOkopny,dalebor)