パクソスがMiCA準拠ステーブルコイン発行へ、フィンランドの電子マネー機関を買収で

パクソスがメンブレンファイナンス買収へ

企業向けブロックチェーンインフラ提供やステーブルコイン発行を行うパクソス(Paxos)が、フィンランドのステーブルコイン発行会社メンブレンファイナンス(Membrane Finance)の買収合意を11月19日発表した。なお買収には規制当局の承認が必要とのこと。

メンブレンファイナンスは、フィンランド金融監督庁の規制下のもと、EU(欧州連合)およびEEA(欧州経済領域)全体で認可されている電子マネー機関(EMI)だ。同社は、ユーロ(EUR)建てステーブルコイン「EUROe」の発行元でもある。なお同ステーブルコインは、12月に欧州連合(EU)で全面施行される暗号資産の規制枠組みである「暗号資産市場規則(Markets in Crypto-Assets:MiCA)」に準拠するという。

今回パクソスはメンブレンファイナンス買収により、フィンランドとEUで完全にライセンスを取得したEMIになるとのこと。

これによりパクソスは、同社の規制対象プラットフォームをEUに拡大し、MiCA準拠のステーブルコインを発行する予定としている。

パクソスは、米ドル連動の「Pax Dollar(USDP)」、金(ゴールド)連動の「Pax Gold(PAXG)」、アブダビグローバルマーケット(ADGM)の金融サービス規制当局(FSRA)下の米ドル連動の利回り付きとなる「Lift dollar(USDL)」、米決済大手ペイパル(PayPal)の米ドル連動の「PayPal USD(PYUSD)」、そしてシンガポール金融管理局(MAS)の規制下のもと発行される米ドル連動の「Global Dollar(USDG)」といったステーブルコインを発行している。

またメンブレンファイナンス発行の「EUROe」は、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、アービトラムワン(Arbitrum One)、アバランチ(Avalanche)、ソラナ(Solana)上にて発行されている。

参考:パクソス
画像:iStocks/Pict-Rider

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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