PhantomのiOS版がアップデートで強制ログアウト、リカバリフレーズのバックアップ促す

「Phantom」がウォレットのリセットを警告

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ファントム(Phantom)」で、iOS版のアプリのアップデートを行った場合にアプリから強制ログアウトされ、リカバリフレーズのバックアップを行っていなかったユーザーがウォレットを紛失する問題が発生していることが11月14日に公式Xにて発表された。

「ファントム」チームの投稿によると、iOS版のアップデートをした際にアプリのデータがリセットされてしまう状態になっていたとのこと。なおリカバリフレーズのバックアップを行なっていたユーザーはアプリがリセットされていてもウォレットを復元できるため問題は起きていない。

また現在はアップデートの内容が更新されており、アップデートを行ってもアプリがリセットされなくなっているとのことだ。しかしリカバリフレーズのバックアップを必ず行うように「ファントム」チームは促している。

「ファントム」ウォレットは、ユーザーがローカルに秘密鍵を保管する「非カストディアルウォレット」だ。そのため運営チームはシードフレーズを紛失したユーザーに対してウォレットの復元のサポートを行うことはできない。しかしサポートが必要な場合は、アプリ内の「設定」から「ヘルプとサポート」に移動することで、サポートチームとのチャットが行える。

不適切なアップデートを配信したという事実があるものの、リカバリフレーズのバックアップを行うことは同ウォレットでアドレスを生成する時点で推奨されているため、今回の問題の責任を誰が負うのかという議論がSNSで行われている。また多くのユーザーが資産を失ったと投稿をしているが、公式から補償についてのアナウンスは現在まで行われていない。

画像:iStocks/Molnia

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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