FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収

FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索

分散型予測市場プラットフォーム「ポリマーケット(Polymarket)」CEOのシェイン・コプラン(Shayne Coplan)氏の米ニューヨーク市ダウンタウンの自宅を米連邦捜査局(FBI)が家宅捜索し、同氏の電話と電子機器を押収したと、同社が確認した。

コプラン氏のソーホーにあるアパートへの早朝の捜索は、先週の大統領選挙に行われたもの。26歳の「ポリマーケット」創業者であるコプラン氏は、午前6時にFBI捜査官に起こされ、電子機器を渡すように求められた。

「ポリマーケット」では、長期間にわたりドナルド・トランプ(Donald Trump)の当選確率がカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領のそれを大きく上回る形で予測されていた。ただし、この予測は世論調査とは大きく異なっていた。

米司法省(DOJ)は、「ポリマーケット」が米国内のユーザーに対して賭けを許可していた疑いで捜査していると、ブルームバーグは10月13日に報じた。

「ポリマーケット」広報担当者はこれらの疑惑についてコメントを控えが、FBIの捜査について「2024年の大統領選挙を正確に予測した市場を提供した『ポリマーケット』に対する、退任する政府による明らかな政治的報復」だと述べた。

また同社はロイターに対し、コプラン氏は逮捕も拘留もされていないと語った。

FBIはコメントを控えた。司法省およびホワイトハウスは家宅捜索についてのコメントの要請に応じなかった。

大統領選挙が近づく中、「ポリマーケット」はトランプ氏の当選確率をハリス副大統領のそれよりも高く設定したことで広く注目を集めた。数ヶ月間にわたり、世論調査では選挙戦が接戦であることを示していたにもかかわらず、この予測は注目を浴びた。

さらに米国内での取引が許可されていない「ポリマーケット」は、同プラットフォームのクジラとして知られる謎のフランス人トレーダーがトランプ氏の選挙勝利に多額の賭けを行ったことで、さらに注目を浴びた。

その後トレーダーは、4600万ドル以上の利益を得た。しかし先週、仏賭博規制当局は『ポリマーケット』がフランスの法律を遵守しているかどうかを調査中であると発表した。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
FBI raids Polymarket CEO’s home, seizing phone, electronics
(Reporting by Michelle Conlin in New York; Editing by Matthew Lewis and Stephen Coates)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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