テザー、米ドルステーブルコイン「USDT」を用いて中東原油取引の資金提供

TetherがUSDTを用いて中東原油取引の資金を提供

ステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社が、同社発行米ドルペッグのステーブルコイン「テザー(USDT)」を通じて、中東の物理的な原油取引に資金提供を行なったと11月8日発表した。

発表によるとこの取引は、大手上場石油会社とトップクラスのコモディティトレーダー間における、中東産の原油67万バレル(約69億円相当)の積み込みと輸送を支援するものとのこと。なお資金提供先の石油会社名は明かされていないが、今年10月にこの取引は完了していたという。また中東での原油取引は、テザー投資部門にとって初の取り組みとのことだ。

貿易金融取引におけるUSDTの利用により、従来の投資と比べてコスト削減や支払い時間の短縮が可能になるとのこと。

なおこの取り組みは、テザー社が今年初めに立ち上げたテザー投資部門(Tether Investments)の一環で実施されたという。

テザー投資部門は、テザーのステーブルコイン準備金とは独立して運営されており、今年第3四半期の四半期報告によると同部門での合計投資額は77億ドル(約1兆1,819億円)に達しているとのこと。テザー投資部門の投資対象は、再生可能エネルギーやビットコイン(BTC)マイニング、人工知能(AI)、通信、教育といった主要産業にわたるという。また今後は、金融やテクノロジー、農業、資産担保証券など様々な分野への投資も行っていく予定とのことだ。

参考:テザー
画像:iStock/bnewsAbdenour-A

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored