パクソス、シンガポール規制下のステーブルコイン「グローバルドル(USDG)」発行、「Global Dollar Network」ローンチも

パクソスがUSDG発行開始

企業向けブロックチェーンインフラ提供やステーブルコイン発行を行うパクソス(Paxos)が、米ドルステーブルコイン「グローバルドル:Global Dollar(USDG)」の発行開始を11月1日発表した。

「USDG」は、シンガポール金融管理局(MAS)の規制下のもと発行されたステーブルコインだ。パクソスは米ドルとの価値裏付けのため、米ドル預金、短期米国政府証券、およびその他の現金同等物などを準備資産として保有しているとのこと。

「USDG」発行元は、パクソスのシンガポール法人のパクソスデジタルシンガポール(Paxos Digital Singapore)。同社は今年7月にMASより同国内でのデジタル決済トークンサービス提供の完全承認を取得。これによりパクソスは、MASが今後予定しているステーブルコインの枠組みに沿ったステーブルコインの発行が可能になった。

なお「USDG」は、パクソスの関連会社であるパクソスグローバル(Paxos Global)が、世界の取引所やウォレット、プラットフォームと提携し、個人や機関に配布を行うという。

発表によると「USDG」はイーサリアム(Ethereum)上で現在利用可能だという。近い将来にはさらに多くのブロックチェーンにて発行される予定とのこと。

またパクソスは、現金管理と「USDG」準備金の保管のための主要な銀行パートナーとしてシンガポール最大の銀行であるDBS銀行を選択している。

パクソスは、米ドル連動の「Pax Dollar(USDP)」、金(ゴールド)連動の「Pax Gold(PAXG)」、利回り付きの「Lift dollar(USDL)」、米決済大手ペイパル(PayPal)の米ドル連動の「PayPal USD(PYUSD)」といったステーブルコインを発行している。

「USDL」については、パクソスがアブダビグローバルマーケット(ADGM)の金融サービス規制当局(FSRA)から米ドルに裏付けられたステーブルコインを発行するための金融サービス許可を取得し、発行されている。

Global Dollar Networkローンチも

またパクソスは11月4日、世界中で「USDG」の使用を加速させるために設計したオープンネットワーク「グローバルドルネットワーク(Global Dollar Network)」を発表した。

同ネットワークにはパクソスの他、アンカレッジデジタル(Anchorage Digital)、ブリッシュ(Bullish)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、クラーケン(Kraken)、ヌベイ(Nuvei)、ロビンフッド(Robinhood)が初期メンバーとして参加している。

今後同ネットワークでは、カストディアン、取引所、決済フィンテック、マーチャント、プロトコル、カードネットワーク、銀行、投資プラットフォームなど、参加希望の企業を募集していくとのことだ。

参考:パクソスパクソス2
画像:iStocks/digitalmazdoor-digitalmazdoor・Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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