DMM Cryptoが米web3ファンドNeoclassic Capitalから資金調達、クオンツトレーディングPrestoと提携も

DMM CryptoがNeoclassic Capitalから資金調達

DMM.comのweb3子会社であるDMM Crypto(ディーエムエムクリプト)が、米web3ファンドのNeoclassic Capital(ネオクラシックキャピタル)をリード投資家として迎え、資金調達を実施したことを10月18日発表した。またDMM Cryptoは、クオンツトレーディング会社のPresto(プレスト)とのグローバル戦略パートナーシップ締結も併せて発表している。

なおDMM Cryptoは昨年12月、プライベートラウンドにて約3.4億円の資金調達を実施。本格的なグローバル展開を見据えた戦略的パートナーシップの締結を目的に、同社として初の資金調達を行っていた。

発表によるとNeoclassic CapitalはDMM Cryptoに対し、資金提供に加え独自のグローバルネットワークと戦略的な知見を提供するという。

またDMM CryptoはPrestoとの提携により、両社共同で、DMM Cryptoの「Seamoon Protocol(シームーンプロトコル)」を支えるファイナンスサービスの拡充とグローバル展開を加速し、「シームーンプロトコル」のさらなる成長を目指すとのこと。

なお「あたらしい経済」編集部がDMM Cryptoへ取材したところ、今回のNeoclassic Capitalからの資金調達額は非公開であるとのことだ。

Neoclassic Capitalは、BlockTower Capital(ブロックタワーキャピタル)出身のキャピタリストであるミッシェル・ブセラ(Michael Bucella)氏とスティーブ・リー(Steve Lee)氏らがリードするweb3ファンドだ。アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の共同創業者であるマーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏や、同社のゼネラルパートナーであるクリス・ディクソン(Chris Dixon)氏らの支援を受けているベンチャーキャピタルで、特にアジアとエンターテインメント分野への投資に強みを持っているとのこと。

またPrestoは、2014年にシンガポールで設立されたクオンツトレーディング会社であり、同社は2017年以降に暗号資産分野に積極的に進出し、トレーディングおよび投資活動を展開しているという。なおクオンツトレーディングとは、徹底したリサーチに基づいて作成したトレーディング戦略を自動的に実行し取引を行うことである。

Neoclassic Capitalについては、シンガポール・東京を拠点にWeb3 Venture Capitalで起業家支援を展開するArriba Studio(アリーバスタジオ)が新設した「Arriba Studio Z」と、web3ゲーム開発会社double jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)がNeoclassic CapitalのLPに投資したことを10月16日に発表していた。

DMM Cryptoは、DMM.comがブロックチェーンゲーム、NFTプロジェクトなどのweb3事業を展開することを目的に2023年1月に設立したDMMのグループ会社だ。独自トークンを利用したデジタル空間における新たなエンタメ体験を提供するため、web3プロジェクト「Seamoon Protocol」を2023年に開始。Oasys Layer2上の独自ブロックチェーン「DM2 Verse」の公開や、独自トークン「Seamoon Protocol(SMP)」の発行を予定している。

なお同社10月1日より、同社のブロックチェーンゲーム第一弾タイトル「かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM」の正式サービスを開始している。今後については、本格NFTトレーディングカードゲーム「神櫓-KAMIYAGURA-」、アミューズメントポーカーと都市育成要素を掛け合わせた「Crazy Poker Zone」、暗号資産をモチーフにしたアイドルキャラクターたちが登場するNFTゲーム「コインムスメ」、タイ発のターン制戦略ゲーム「Kyrie & Terra」などが公開予定となっている。

参考:DMM Crypto
画像:iStocks/BadBrother

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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