ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへ、OPスタック採用

ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへ

DEX(分散型取引所)ユニスワップ(Uniswap)開発のユニスワップラボ(Uniswap Labs)が、独自のアプリチェーンとなる「ユニチェーン(Unichain)」を10月10日発表した。

「ユニチェーン」は、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンで、DeFi向けに構築されたとのこと。ユニスワップラボは同チェーンのブロック生成時間について、当初は1秒、今後は200~250ミリ秒に短縮されると述べている。

なお同チェーン開発には、「OPメインネット(オプティミズム)」の開発元OPラボ(OP Labs)が提供するソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」を採用。同ソフトウェアにより構築されたブロックチェーンは「スーパーチェーン(Superchain)」として相互接続が可能となっている。そのため「OPメインネット」や米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)の「ベース(Base)」、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)が手掛ける「ソニューム(Soneium)」ともシームレス接続できることになる。

また「スーパーチェーン」以外のブロックチェーンとは、イーサリアムの改善提案「ERC-7683」での取り組みを通じて、相互運用性を向上するよう取り組むとのこと。これによりユニスワップユーザーは、どのチェーンを使用しているかを気にする必要はないとのことだ。

なお「ERC-7683」は、クロスチェーン取引における相互運用性の向上のため、チェーン間での資産交換を効率的かつ安全に行うことを目的とした規格である。

ユニスワップラボによると「ユニチェーン」は、発表同日よりテストネットを稼働開始しているという。なおメインネットは今年後半にリリースする予定とのことだ。

参考:ユニスワップラボ
画像:iStocks/Jian-Fan・SiberianArt・artacet

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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