暗号資産決済「Slash」、コインベースのイーサL2「Base」対応開始

スラッシュがBaseに対応開始

暗号資産(仮想通貨)決済「スラッシュペイメント(Slash Payments)」が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」に対応開始した。同サービス提供のSlash Fintech(スラッシュフィンテック)が10月8日発表した。

これにより「スラッシュペイメント」ユーザーは、「ベースに対応するDEX上で流動性のある暗号資産」での決済が可能となる。

そして「スラッシュペイメント」では「ベース」対応により合計10のチェーンに対応することになった。現在「ベース」の他、マントルネットワーク(Mantle Network)、BNBチェーン(BSC:BNB Smart Chain)、Polygon PoS(ポリゴンPoS)、アバランチ(Avalanche)のCチェーン、アスターネットワーク(Astar Network)、アービトラムワン(Arbitrum One)、OPメインネット(OP Mainnet)、オアシス(Oasys)、イーサリアム(Ethereum)に同サービスは対応している。

「ベース」は、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)開発のイーサL2ブロックチェーン。オープンソースモジュールの「OPスタック(OP Stack)」により構築されており、昨年8月9日にメインネットが正式ローンチした。

なお「OPスタック」は、イーサL2「OPメインネット」の開発元であるOPラボ(OP Labs)提供のソフトウェアだ。開発者はこのソフトウェアを用いることで、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のL2チェーンを立ち上げられる。

またベースエコシステムにおいては、ラップドビットコイン「cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)」やネーミングサービス「Base Name Service(BNS)」の導入によって、1日あたりのアクティブアドレスが200万に到達し、イーサL2の中でも60%以上のアクティブアドレスのシェアを獲得しているという。またベースでは、TVL(Total Value Locked)が23億2200万ドルに到達し、総ユーザートランザクション数6億8900万、総ユーザー数5300万以上を記録し急成長を遂げているとのことだ。

「スラッシュペイメント」とは

「スラッシュペイメント」は、顧客が暗号資産で決済する際に支払先が受け取り希望する暗号資産を持たなくとも、顧客自らが保有する暗号資産が決済画面において自動的にスワップされ、支払先希望の暗号資産で支払いができるサービスだ。システムがDEX(分散型取引所)ルーターと連携することで、最適なレートで暗号資産をスワップする仕組みとなっている。

ユーザーが支払いに利用できる暗号資産は「スラッシュペイメント」がサポートするブロックチェーン上で発行されている1400以上の銘柄がサポートされているとのこと。また売り上げとして暗号資産を受け取る導入店舗側はUSDT・USDC・DAI・JPYC・wETHといったステーブルコインを選択して受け取りができるようになっている。また導入店舗は、コントラクトの発行を行うだけでQRコード/APIの利用が可能となっている。

参考:ソフォンブログ
画像:iStock/Molnia

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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