BitGoがWBTCをアバランチとBNBチェーンで展開
暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産のカストディサービスを提供するビットゴー(BitGo)が、暗号資産ラップドビットコイン(WBTC:Wrapped Bitcoin)をアバランチ(Avalanche)とBNBチェーン(BNB Chain)上で展開したことを9月11日発表した。
ビットゴーは、WBTCのインターオペラビリティ(相互運用性)プロトコルとして、オムニチェーンプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」のトークン規格である「オムニチェーンファンジブルトークン:Omnichain Fungible Token(OFT)標準」を採用したとのこと。
「OFT標準」は、異なるブロックチェーン間でトークンが均一に動作するための標準化されたフレームワークとして機能する為、「OFT標準」が採用されたWBTCは複数のブロックチェーン上でネイティブに存在できるようになったとのことだ。
まずはアバランチ及びBNBチェーン上でWBTCは展開され、今後はさらに80以上のブロックチェーンに対応予定だという。
さらにビットゴーは、WBTCのオムニチェーントランザクションを安全に管理する為に、独自の分散型検証者ネットワーク(DVN)と共にポリヘデラ(Polyhedra)のzkライトクライアントDVN(zkLightClient DVN)またはレイヤーゼロ(LayerZero Labs)のDVNのいずれかを使用して連携していくとのこと。
ちなみに「OFT 標準」は、「レイヤーゼロ」のメッセージングインフラ上に構築されるトークン規格であり、「レイヤーゼロ」のサポートするチェーンでのブリッジを可能にする為のものである。「OFT標準」はブリッジの際に送信元のブロックチェーンでトークンのバーン(焼却)を行い、送信先のネットワークで同等量のトークンをミントする「バーン/ミント方式」のブリッジだ。
参考:ビットゴー
画像:iStocks/StationaryTraveller・iam2mai