ナイジェリアで拘束のバイナンス幹部、健康上の理由で保釈求める

ナイジェリアで拘束のバイナンス幹部が健康上の理由で保釈求める

2月からナイジェリアで拘留されているバイナンス(Binance)の幹部ティグラン・ガンバリャン(Tigran Gambaryan)氏が、健康上の理由で新たな保釈申請を9月2日に行った。しかし、同国の経済犯罪当局の弁護士は同申請に反対した。

バイナンスと米国市民であるガンバリャン氏、および同取引所のアフリカ地域担当マネージャーで英国・ケニア人のナディーム・アンジャーワラ(Nadeem Anjarwalla)氏は、3,500万ドル(約51.3億円)以上の資金洗浄の罪で起訴されている。

また世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスは、別途脱税の容疑にも直面している。

弁護士のマーク・モルディ(Mark Mordi)氏は、ナイジェリアの首都アブジャ(Abuja)の高等裁判所で、バイナンスの金融犯罪コンプライアンス責任者であるガンバリアン氏の新たな保釈申請を行ったのは、「(同氏の)健康状態が拘留中に悪化し続けているため」と述べた。

なお裁判所は、5月にガンバリャン氏の最初の保釈申請を却下していた。

ガンバリャン氏は、椎間板ヘルニアを患っており、首や背中に痛みを感じており、またマラリアや肺炎の発作に苦しんでいるとのことだ。

そして同氏は松葉杖を使って出廷。刑務所職員が車椅子の使用を認めなかったと裁判官に語った。

しかし、資金洗浄事件を担当する経済金融犯罪委員会(Economic and Financial Crimes Commission)の弁護士は、ガンバリャン氏がヘルニアを患っているのは10年以上前からであるため、彼の健康状態は悪くないと主張した。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Binance staffer detained in Nigeria seeks bail on health grounds
(Writing by MacDonald Dzirutwe, Editing by William Maclean)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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